1文字0.3円で始めた在宅データ入力の最初の月収は3,200円だった。4ヶ月後、医療系フォームデータ入力に切り替えて月38,400円になった。変わったのは作業量ではなく「業種」だ。
クラウドソーシングのデータ入力案件には「文字単価型」「件数単価型」「時間単価型」の3種類がある1。同じ「データ入力」というラベルでも、業種によって単価が数倍変わる。特にEC・医療・金融の3業種は単価の幅が大きく、知らずに安い案件だけを選び続けると、月5万円は到達できない。
業種別の実単価と時給換算
21歳・大学3年の私が実際に受注した案件から、業種別の単価と時給換算をまとめた。
| 業種 | 案件タイプ | 単価 | 1時間処理量 | 実質時給 |
|---|---|---|---|---|
| EC(ネット通販) | 商品名・仕様入力 | 0.3〜0.5円/文字 | 約800文字 | 240〜400円 |
| 医療(クリニック) | 問診票フォーム入力 | 1件55円 | 約25件 | 1,375円 |
| 金融(保険代理店) | 申込書デジタル化 | 1件120円 | 約8件 | 960円 |
EC案件は単価が最安値だが、競争倍率が低く初心者でも受注しやすい。医療系は1件55円と聞くと安く見えるが、問診票1枚の入力時間は約2分24秒で処理できるため、時給換算では最高になった。金融系は書類の形式が複雑でミスが許されないため、1件時間がかかるが単価も高い。
Before: EC案件しか知らなかった1ヶ月目
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 21:00 | EC商品名入力案件を開始(400文字/時間目標) |
| 22:00 | 実際は280文字入力完了(商品説明文の確認で止まる) |
| 23:00 | 修正・見直し込みで400文字。報酬84円 |
1ヶ月で約38時間作業して3,200円。時給換算84円。「データ入力は稼げない」という結論に近いところにいた。
After: 医療系案件に切り替えた4ヶ月目
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 21:00 | 医療系問診票フォーム入力を開始(25件/時間目標) |
| 22:00 | 26件完了。報酬1,430円 |
| 23:00 | 合計52件。報酬2,860円 |
月に同じ38時間働いて38,400円(実質時給1,010円)。変わったのは業種だけだ。
同じクライアントでも単価が変わる仕組み
医療系案件でも、「クリニック運営会社の直接発注」と「BPO会社経由の案件」では単価が異なる。BPO会社経由は仲介手数料が引かれるため、直接発注より1件あたり10〜20円下がることが多かった。案件説明に「発注者プロフィール」が記載されていれば、企業種別を確認する習慣をつけると良い。
3つの失敗パターン
パターン1: 文字単価だけで案件を比較する
「文字単価0.8円は高い」と思って受注したテープ起こし案件が、1時間で180文字しか書き起こせず時給144円だったことがある。文字単価より「1時間で処理できる文字数」を先に調べる方が正確だ。
パターン2: 専門用語の多い案件を確認しながら進める
医療系・法律系の案件では、読めない漢字・専門用語で入力が止まる。医療フォームでよく出る用語リスト(疾患名、薬品名)を事前に準備するだけで処理速度が1.4倍に上がった。
パターン3: 発注者の評価が低い案件を受注する
未評価・評価が1件のみの発注者案件は、支払い遅延や要件変更が発生しやすい。クラウドワークスの場合、評価件数20件以上・評価5段階で4.5以上を目安にするとトラブルが減った。
この仕事が向かない人
- スピードより正確さを優先しすぎて1件に15分以上かける人(時給が下がる一方)
- 毎月の収入が一定でないと不安な人(案件量は月によって変動する)
- 目が疲れやすく2時間以上の連続作業が難しい人
- 細かいルールを守ることが苦手な人(フォーマット指定が厳しい案件が多い)
ミノリで始める場合の違い
ミノリは5段階のワーカーレベルを採用していて、最初はレベル1から始めて品質スコアと完了数に応じて段階的に上がる。レベル2(タスク10件以上・品質スコア0.5以上)に達するとアクセスできる案件の幅が広がる。本人確認書類のアップロードでレベル2への条件が整い、スムーズにステップアップできる。
Footnotes
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クラウドワークス データ入力の時間単価相場: https://crowdworks.jp/articles/6789/ ↩