「3ヶ月目がいちばんきつかった」。1年続けた今になって分かる。
45歳で介護中の私(小林洋子・仮名)は、要介護2の親を在宅で介護しながらデータ入力を1年続けた。最初の2ヶ月は「楽だ」と感じていたのに、3ヶ月目に突然きつくなり、6ヶ月目以降はまた楽になった。この「楽→きつい→楽」のサイクルに法則がある。
1年間の楽・きつい評価(月別)
| 月 | 月収 | 評価 | 主な状況 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 14,400円 | 楽 | 単純なコピペで慣れる作業 |
| 2ヶ月目 | 19,200円 | 楽 | 慣れてきて作業が速くなる |
| 3ヶ月目 | 16,800円 | きつい | 単調さに飽きる・ミス増加 |
| 4ヶ月目 | 18,400円 | きつい | 案件の種類を変えようとして混乱 |
| 5ヶ月目 | 24,600円 | 普通 | Excel案件に切り替え、新鮮感 |
| 6ヶ月目 | 31,200円 | 楽 | 慣れた案件でミスが減る |
| 7〜9ヶ月目 | 36,000〜38,400円 | 楽 | リピートクライアント安定 |
| 10〜12ヶ月目 | 40,000〜41,800円 | 楽 | 高単価案件にシフト |
3ヶ月目の「きつい」は単純な飽きではなく、「単価の低さに気づく時期」との重なりが原因だと後から理解した。
なぜ3ヶ月目がきつくなるのか
3ヶ月目に訪れる「楽→きつい」転換点には複合要因がある。
要因1:作業の単調さへの耐性が切れる 最初の1〜2ヶ月は「新しいことへの集中」がある。3ヶ月目は「慣れたけど飽きた」状態になる。
要因2:時給換算すると予想より低いと気づく 月14,400〜19,200円を実働時間(月約20時間)で割ると時給720〜960円。全国最低賃金1,023円を下回っていた。
要因3:眼精疲労の蓄積 介護の疲れに加えてPC作業で目の疲れが蓄積。3ヶ月目から眼科を受診。
6ヶ月目以降に楽になった理由
Before(3〜4ヶ月目のきつい時期)
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:00 | 親のデイサービス送り出し |
| 9:30〜12:00 | データ入力(単調案件・目が疲れる) |
| 12:00〜14:00 | 昼休憩・仮眠 |
| 14:00 | 親の帰宅、介護再開 |
After(6ヶ月目の楽な時期)
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:00 | 親のデイサービス送り出し |
| 9:30〜11:30 | Excel案件(思考を使うので眠くなりにくい) |
| 11:30〜12:00 | 15〜20分の遠隔視線休憩 |
| 12:00〜13:30 | 別種の案件(メリハリを付ける) |
| 14:00 | 親の帰宅 |
「思考を使う案件」に切り替えたことで、単調さからくるきつさが激減した。
3つの失敗パターン
パターン1:最初から「楽な仕事」と期待値を高く設定する
「在宅で座ってやるだけ」という認識で始めると、眼精疲労・肩こり・精神的な単調感に対応できない。適切な期待値を持つことが3ヶ月の壁を越える鍵。
パターン2:「楽」を維持するために難易度を下げすぎる
楽さを保つために低難易度案件に固執すると時給が上がらず、「稼げない」がきつさに変わる。適度な難易度の案件を選ぶこと。
パターン3:きつい時期に「向いていない」と判断して辞める
3ヶ月目の離脱は、作業の種類を変えるだけで解決するケースが多い。「向いていない」と「今の案件が合わない」は別の問題。
この仕事が向かない人
- 眼精疲労が強い人:PCでの長時間作業は目への負担が大きい
- 介護の急変が頻繁で4時間の連続確保が難しい人:スポット案件(1〜2時間完結)を選ぶ工夫が必要
- 「楽な仕事=高収入」という前提で始める人:初月は時給換算で最低賃金以下になることが多い