初月4,800円。「こんなに少ないの?」と思った。でも6ヶ月目は41,200円だった。
31歳の私(増田友子・仮名)は3歳と1歳の子どもを育てながら在宅データ入力を始めた。子どものお昼寝(14〜15時)と就寝後(21〜23時)だけが作業時間。1日合計1.5〜2時間という制約の中で、半年間の変化ログをそのまま公開する。
6ヶ月の月別ログ(収入・時間・できごと)
| 月 | 月収 | 実働時間 | 時給換算 | できごと |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 4,800円 | 12時間 | 400円 | 初受注・操作に慣れるのに時間がかかった |
| 2ヶ月目 | 11,200円 | 20時間 | 560円 | 案件の種類を増やした |
| 3ヶ月目 | 8,400円 | 18時間 | 467円 | 子どもの体調不良で作業時間が減った |
| 4ヶ月目 | 22,800円 | 30時間 | 760円 | Excel案件に移行、単価アップ |
| 5ヶ月目 | 33,600円 | 36時間 | 933円 | リピートクライアントができた |
| 6ヶ月目 | 41,200円 | 40時間 | 1,030円 | 全国最低賃金超えの時給に安定 |
全国最低賃金は2025年10月以降1,023円(厚生労働省)。6ヶ月目でようやく最低賃金水準に到達した。
1ヶ月目の正直な記録
Before(1ヶ月目の1日の流れ)
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 14:00〜14:30 | 子どものお昼寝(やっと眠った) |
| 14:30〜15:30 | データ入力(1時間で400円相当) |
| 21:00〜22:00 | 子どもが寝た後、疲れて30分で終了 |
1日の実質作業時間は1〜1.5時間。月12時間、時給換算400円だった。これは「スキルがない」「作業が遅い」「案件の単価を確認していなかった」の3つが重なった結果。
After(6ヶ月目の1日の流れ)
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 14:00〜15:30 | お昼寝タイムで集中作業(Excel案件) |
| 21:00〜23:00 | 就寝後2時間、分割して集中 |
1日合計2〜2.5時間、月40時間、時給換算1,030円まで上昇。
3ヶ月目に挫折しかけた理由と回避策
3ヶ月目(月収8,400円)が最も「やめようと思った」月だった。
原因1:子どもの体調不良が続いて作業ゼロの日が8日あった → 対策:1日ゼロでも翌日から再開できる「単発型案件」に絞った
原因2:「3ヶ月やって月1万円以下」という現実への落胆 → 対策:4ヶ月目からExcel案件に移行し、1件あたりの単価を上げた
原因3:子どもが昼寝しない日が増えて作業時間が確保できなかった → 対策:昼寝に依存せず、夜間(21〜23時)のみで完結する案件を選ぶようにした
案件の選び方が変わった転換点
| 時期 | 選んでいた案件 | 月収 |
|---|---|---|
| 1〜3ヶ月目 | 名刺・アンケート入力(1件10〜30円) | 4,800〜11,200円 |
| 4ヶ月目〜 | Excel整形・データ集計(時給1,200円相当) | 22,800〜41,200円 |
「1件の単価×処理件数」で収入が決まる名刺入力より、「時間あたりの単価」が高いExcel案件の方が、限られた作業時間を有効に使えた。
3つの失敗パターン
パターン1:最初から「毎日2時間確保できる」と思い込む
子育て中は計画通りに時間が確保できない日が必ず来る。3ヶ月目の私がそれで崩れた。「ゼロの日があっても再開できる」案件形式を最初から選ぶべきだった。
パターン2:時給換算をしないで単価だけ見る
「1件50円」の案件でも、1件に15分かかるなら時給換算200円。受注前に「所要時間÷報酬」を計算してから決める習慣を3ヶ月目まで持っていなかった。
パターン3:「月5万円になったら続ける」という条件を設定する
月5万円になるまでの4〜5ヶ月をどうやって乗り越えるか。「月1万円でも続けること」を優先した結果、6ヶ月目に月4万円超えになった。
この仕事が向かない人
- 最初の2〜3ヶ月で月3万円以上が必要な人:子育て中の在宅データ入力は初月1〜2万円が現実的
- 子どもの急病中も作業を止めたくない人:無理に続けると品質が下がる。止める勇気が必要
- 夜間の作業で翌朝のパフォーマンスが落ちる人:睡眠を削ると介護・育児の質が下がるリスクがある