MOS Excel スペシャリストの受験料は2025年5月以降、12,980円(税込)になった。「高い」と感じた私が、取得後に時給1,620円の案件に採用されるまでの3ヶ月を記録する。
31歳、3歳と1歳の子どもがいる。平日の昼寝タイム(14〜15時の1時間)と夜21〜22時の合計2時間が唯一の勉強・作業時間だ。その条件でMOS Excelを取得し、データ入力バイトの月収を22,000円→51,840円に変えた実話を書く。
「MOSは役に立つ?立たない?」の本当の答え
検索するとMOSについて「役に立つ派」「役に立たない派」に二極化した記事が多い。データ入力バイト特化の実体験から答えを出すと:
役に立つ場合: BPO・派遣会社経由の大量データ処理案件・医療事務系データ入力 役に立たない場合: クラウドソーシングの1件完結マイクロタスク・単純コピペ転記案件
MOSが「資格フィルタ」として機能する求人が実在する。特に派遣登録・直接雇用バイトの選考では、MOSをリストに記載するだけで通過率が上がる経験をした。逆にクラウドワークスの100〜200円の単純入力案件では、MOSの有無が関係ないのも事実だ。
MOS 365・2021・2019どのバージョンが実務で有利か
MOSは現在「365」「2021」「2019」などバージョンが複数ある。2026年4月時点での実務での優先度:
| バージョン | 試験での最新扱い | 実務での使用率 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| MOS 365 | 最新 | 高(クラウド対応) | 最優先 |
| MOS 2021 | 現行 | 高(Windows企業) | 次点 |
| MOS 2019 | 旧版 | 中(切り替え期) | 三番目 |
| MOS 2016以前 | 古い | 低(移行推奨) | 推奨しない |
2026年現在、MOS 2021は「現役版」として企業の採用基準に入っている。ただし今後MOS 365に統合される可能性があるため、これから受験するなら「MOS 365」が最も長く使える投資だ。
私はMOS 2021で受験したが、採用側からは「2021でもOK」という回答をほぼ全案件でもらえた。
Before/After: MOS取得前後の月収変化
Before: MOS取得前(12〜2月)
| 状態 | 数値 |
|---|---|
| 時給 | 1,200円 |
| 週の作業時間 | 約11時間 |
| 月収 | 約22,000円 |
| 受注できていた案件 | 単純転記・フォーム入力 |
After: MOS取得後(5〜6月)
| 状態 | 数値 |
|---|---|
| 時給 | 1,620円 |
| 週の作業時間 | 約12時間 |
| 月収 | 約51,840円 |
| 受注できた案件 | 複数シート照合・集計・BPO補助 |
MOSを取得してから応募した「Excelスキル必須・時給1,600円以上」案件2社に、1社採用された。採用担当者は「資格よりも実際のExcel操作テストの結果を重視する」と言っていたが、応募書類の通過率がMOS記載後に明らかに変わった。
2ヶ月で合格した勉強方法(育児中バージョン)
勉強時間の確保: お昼寝タイムの1時間(月〜金)と夜の1時間(週3日)、計週8〜10時間。
使った教材: FOM出版のMOS対策テキスト(2,200円前後)と付属の模擬試験CDのみ。
具体的な進め方:
- 1ヶ月目: テキスト通読・各機能を一度触る(実際に自分のPCで手を動かす)
- 2ヶ月目: 模擬試験を3周。時間内に全問解けるか確認する
合格点は非公開だが、実務経験者なら1〜1.5ヶ月の独学で合格できる難易度だ。Excel未経験者は2〜3ヶ月みておくといい。
3つの失敗パターン
パターン1: 試験のためだけに勉強して実務で使えない
試験には出ないが実務で頻出の「大量データのフィルタ+ピボット集計」が得意でないと、採用後に困る。試験対策と並行して「実際のデータを使った練習」を必ず組み合わせること。
パターン2: 合格を目指しすぎてチャンスを逃す
「MOS取得後に応募しよう」と待ちすぎると、その間に求人の時給や条件が変わることがある。スキルが70%ついた段階で応募し、「MOS受験中・取得予定」と記載するほうが機会損失を防げる。
パターン3: MOS取得後に時給交渉をしない
時給1,200円の案件を継続中にMOSを取っても、クライアントは自動で時給を上げてくれない。「MOS Excelを取得しました。より複雑な照合作業も対応できるようになりましたので、単価の見直しをご相談したいです」という一言が必要だ。私はこの交渉で+150円/時間を得た。
この仕事が向かない人
- 受験料12,980円の初期投資を出せる状況にない人(先に無資格でスキルを磨く選択肢が現実的)
- 「資格を取るだけで高時給になる」と思っている人(資格は入口であり、スキル実践と交渉が本体)
- Excel自体に興味・関心が全くなく、単純転記だけで十分という人(MOSの費用対効果が薄い)
- 子どもの急な体調不良でまとまった学習時間が取れない時期にある人
ミノリで始める場合の違い
ミノリの登録はメールアドレスとパスワードで最短5分。資格証明書の提出なしに、スキルテスト(ゴールデンセット方式)で実力が自動採点される仕組みだ。MOSを持っている場合もスキルテストを受けることで品質スコアが記録され、レベルアップに直結する。年間の税務ステートメントもダッシュボードから取得できる。