日払いで2,340円を受け取った夜、明細を見て固まった。源泉徴収額239円が差し引かれていた。
介護中の45歳の私が日払い対応のデータ入力バイトを選んだ理由は単純だ。「親の医療費が月末に重なるタイミングで、即金が欲しかった」。デイサービスに親を預けている4時間で動ける仕事として、クラウドソーシングの日払い対応案件を選んだ。だが、「日払い」の仕組みと「源泉徴収」の関係を理解せずに始めたため、手取り額と確定申告の双方で混乱した。
日払いバイトの源泉徴収の仕組み
フリーランス・業務委託として受ける成果報酬案件では、報酬から源泉徴収税が引かれる。税率は年間報酬合計が100万円以下の部分に対して10.21%、超過分は20.42%だ1。
私の初日の計算:
- 受注額 2,600円(問診票フォーム入力 40件 × 65円)
- 源泉徴収額 265円(2,600円 × 10.21%)
- 実際の振込額 2,335円
明細には「2,340円」と書いてあったが、これは振込端数処理後の金額だ。「日払い=全額もらえる」という感覚でいたので、5円のズレで何かのエラーかと思って焦った。
日払い対応と週払い・月払いの違い
| 支払いタイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 日払い | 即日〜翌営業日に受取可 | 振込手数料を引かれる場合がある |
| 週払い | 手数料が日払いより低い | 1週間の資金繰り余裕が必要 |
| 月払い | 手数料なし・明細が整理しやすい | 月末まで現金が入らない |
日払いは緊急性が高い場合は便利だが、振込手数料(1回150〜220円程度)が差し引かれるサービスも多い。月10回日払いを使うと、手数料だけで1,500〜2,200円消える計算になる。
源泉徴収が引かれた後の確定申告
源泉徴収された金額は確定申告で取り戻せる場合がある。年間の副業報酬が20万円以下で、他の所得と合算して基礎控除(48万円)内に収まる場合、確定申告することで源泉徴収分が還付される。
私の場合:
- 年間副業報酬(見込み) 280,800円(月23,400円 × 12ヶ月)
- 年間源泉徴収額(見込み) 28,673円(280,800円 × 10.21%)
- 本業(介護離職中のため0円)
- 医療費控除対象(親の介護費用)
確定申告を行った結果、源泉徴収額28,673円のうち22,400円が還付された。介護費用の医療費控除が効いたためだ。
3つの失敗パターン
パターン1: 源泉徴収なしの案件を選ぼうとした
「源泉徴収なし」と書いてある案件があった。確認すると、雇用形態が「アルバイト雇用(給与所得)」ではなく「業務委託」で、「源泉徴収対象外の少額案件」だった。所得税の申告義務が消えるわけではなく、自分で確定申告する必要がある。源泉徴収なし≠税金なし、という点を後で知った。
パターン2: 住民税の普通徴収切り替えを忘れた
本業がある人が副業をする場合、住民税の徴収方法を「普通徴収」に切り替えないと、副業収入が職場にバレる可能性がある。私は介護離職後だったため問題なかったが、本業を持ちながらデータ入力を始める場合は確定申告書の第二表で「普通徴収」を選択する必要がある。
パターン3: 日払い手数料を計算せずに損していた
使っていたサービスの日払い手数料は1回220円だった。月に15回日払いを利用していた時期があり、月3,300円が手数料として消えた。週払い(手数料55円/回)に切り替えて月の手数料を220円に下げた。
この仕事が向かない人
- 介護の呼び出しが1日5回以上あり、作業の中断が頻繁な人(フォーム途中の中断はエラーになる案件が多い)
- 源泉徴収・確定申告の概念を調べることが苦手な人(税務を誤ると追徴が来る)
- 日払いで得た資金をすぐに使ってしまい確定申告の還付を受け損ねる人
- PCの操作に慣れていない状態でフォーム入力案件を受注する人
ミノリで始める場合の違い
ミノリは年間の税務ステートメントをダッシュボードからダウンロードできる。源泉徴収済みの金額が年間分まとめて確認できるため、確定申告書類の作成時に転記ミスを防げる。介護費用の医療費控除と組み合わせて申告する際にも、ミノリの税務ステートメントが証明資料として使える。
Footnotes
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源泉徴収税率 100万円以下10.21%(所得税10%+復興特別所得税0.21%): https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2792.htm ↩