エージェントの担当者に「地方在住なので対面面談は難しいです」と言ったら、返ってきた言葉が「うちはできれば月1回東京でのミーティングをお願いしています」——これが外した理由だ。
地方在住のフリーランスとして画像判定・OCR補正の案件を受注するにあたり、フリーランスエージェントへの登録も検討した。IT系のエージェントは複数あるが、「画像判定・AIアノテーションに特化した案件を持っているか」「地方在住でも問題ないか」という2軸で絞ると、現実は厳しかった。
エージェントに登録を検討した理由
クラウドソーシング経由での月収が60,000〜70,000円で頭打ちになってきた時期(10〜12ヶ月目)に、エージェント経由の高単価案件を検討した。
エージェント案件の一般的な特徴:
| 項目 | クラウドソーシング | エージェント経由 |
|---|---|---|
| 案件の単価 | 8〜18円/件 | 月30〜80万円(時給換算) |
| 手数料 | 16.5〜22% | エージェントがクライアントから取る(ワーカー負担なし) |
| 案件の安定性 | 低〜中 | 中〜高 |
| 地方在住者向け | ○ | △(エージェントによる) |
外した2社の理由
A社を外した理由:「月1回の東京ミーティング」要件
問い合わせ時に「地方在住なので月1回の対面は難しい」と伝えたところ、「できる限りご参加いただきたいです」という回答。完全オンラインでの対応が前提でないエージェントは地方在住者には向かない。
また、AIアノテーション案件の実績を確認したところ、「現在は数件のみ、主にIT開発系が中心」との回答だった。画像判定専門の案件が少ない。
B社を外した理由:マージン率が高く手取りが下がる
エージェント経由の案件で「時給2,500円」という提示があったが、エージェントのマージン率(一般的に20〜30%程度)を差し引くと、クライアントが実際に払っている金額は3,200〜3,600円程度。この差額がエージェントに入る。
クラウドソーシングの手数料(ランサーズ16.5%1)と単純比較するのは難しいが、私の場合はBPO直接契約(手数料なし・単価18〜23円/件)の方が実収入が高くなる計算だった。
エージェントが向く人・向かない人
エージェントが向く人
- ITエンジニアスキルを持ち、AI開発企業の案件(エンジニアリング側)を狙う人
- 月30万円以上の高単価案件を目指している人
- 毎月一定の稼働量を確保したい人(エージェントは安定案件が多い)
エージェントが向かない人(私のケース)
- 画像判定・アノテーション専門で月10〜20万円規模を狙う人(専門特化の案件が少ない)
- 地方在住で完全オンライン対応が条件の人(エージェントによっては対面が必要)
- 週5〜10時間の副業スタイルで使いたい人(エージェントは稼働量が多めの人向け)
私が選んだ代替ルート
エージェントを外した後、BPO企業への直接営業に切り替えた。
経緯:ランサーズで実績を積んだ後(183件・承認率97%)、BPO企業3社にメールで直接営業。2社と直接契約が成立した。
BPO直接契約のメリット:
| 比較 | クラウドソーシング | BPO直接 |
|---|---|---|
| 手数料 | 16.5〜22% | なし |
| 単価 | 8〜15円/件 | 15〜25円/件 |
| 案件の安定性 | 低〜中 | 高 |
| 地方在住 | ○ | ○(フルリモート確定) |
画像分類の単価は1枚5〜10円2が相場だが、BPO直接契約では12〜25円/件と大幅に高い。
Before/After:エージェント検討前後の変化
Before:12ヶ月目(エージェント検討時)
| 状態 | 内容 |
|---|---|
| 月収(手取り) | 63,000円 |
| 課題 | クラウドソーシングの限界を感じる |
| 検討中 | エージェント登録 or BPO直接 |
After:20ヶ月目(BPO直接契約2社後)
| 状態 | 内容 |
|---|---|
| 月収(手取り) | 91,000円 |
| 収入源 | BPO直接2社+ランサーズ補完 |
| エージェント | 利用せず |
3つの失敗パターン
パターン1:エージェントに登録したが活用できなかった(ある知人の話)
知人はエージェントに登録して1ヶ月待ったが、画像判定専門の案件は1件も紹介されなかった。「AI案件はあるけどプログラミングスキルが必要なもの」ばかりで、アノテーション・画像分類専門の案件はなかったという。
パターン2:エージェントの対面要件を後から知った
登録完了後に「月1回の渋谷でのミーティング参加をお願いしています」という案内が届いた。地方在住の場合、登録前に「完全オンライン対応ですか」を確認する必要がある。
パターン3:エージェントの単価を「手取り」と勘違いした
エージェント提示の「時給2,500円」がそのまま手取りと思っていた。実際にはエージェントマージン分が上乗せされた金額をクライアントが払っているため、直接契約より実収が低い場合がある。
この仕事が向かない人
- 画像判定専門のエージェントを期待している人(現状、専門エージェントは少ない)
- 地方在住で対面要件があるエージェントを使いたい人(地方在住者はBPO直接の方が現実的)
- 副業規模(週10時間以下)でエージェントを使いたい人(エージェントは稼働量が多い人向けの設計)
ミノリで始める場合の違い
ミノリの登録は無料で、メールアドレスがあれば最短5分で始められる。本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)をアップロードすると、レベル2以上のタスクに進める。確定申告向けの年間税務ステートメントもダッシュボードからダウンロードできる。
Footnotes
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ランサーズ手数料:契約金額の16.5%(税込)。出典:ランサーズ システム手数料 ↩
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画像分類1枚5〜10円。出典:nextremer.com アノテーション費用相場 ↩