育休給付金が減額されないか確認してから始めた——これが「始めた理由」と同じくらい重要な話だ。
第一子の育休に入った直後から「このまま1〜2年収入ゼロは厳しい」と感じていた。夫の収入だけでは家計がタイトになる。かといって外出できない状況では一般のアルバイトは難しい。画像判定・アノテーション業務委託を選んだのは「在宅完結・好きな時間に作業・スキルなしで始められる」の3条件が揃っていたからだ。
育休中に業務委託を始める前に確認したこと
育児休業給付金への影響
育児休業給付金は、育休中に「就業」した日数・時間によって減額・支給停止になる場合がある1。
| 条件 | 影響 |
|---|---|
| 月10日以下の就業(または就業時間が月80時間以下) | 給付金は通常通り支給 |
| 月10日超かつ80時間超の就業 | 就業した日数分の給付金が減額 |
業務委託は「就業」に該当する場合があるため、ハローワークに確認した。回答は「業務委託の作業時間が月80時間以下であれば通常通りの支給」だった。
私は「月80時間以内の稼働」を厳格に守って始めた。月3時間/日×25日=75時間が上限目安だ。
本業会社の就業規則確認
育休中でも本業の就業規則は適用されるため、人事部に事前確認した。「副業・兼業」の条項を確認し、業務委託での個人事業を届け出て承認を得た。
確定申告の要否
副業所得が年間20万円を超えると確定申告が必要2。月18,000円×12ヶ月=216,000円は超える計算だったため、最初の年から申告を前提に経費記録を始めた。
画像判定業務委託を選んだ理由
他の在宅副業と比較した際の判断:
| 選択肢 | 選ばなかった理由 |
|---|---|
| ライティング副業 | 文章力が問われ、修正依頼が育休中に対応しきれないリスク |
| データ入力(一般) | 画像判定より単価が低い傾向 |
| オンライン講師 | リアルタイム授業で授乳中断が難しい |
| 画像判定・アノテーション | タスク形式で1件完結・中断OK・未経験OK |
タスク形式(1件完結型)の案件が多いことが最大の理由だ。授乳や夜泣きで中断しても、1件単位で作業が完結していれば損失がゼロ。
14ヶ月間の記録
月別推移(抜粋)
| 月 | 月収(手取り) | 1日稼働時間 | 主なできごと |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 18,000円 | 1〜2時間 | ランサーズ登録・最初の案件受注 |
| 3ヶ月目 | 28,000円 | 2〜3時間 | 処理速度が130件/時間に改善 |
| 6ヶ月目 | 42,000円 | 3時間 | 継続クライアント3社 |
| 9ヶ月目 | 56,000円 | 3〜4時間 | 単価交渉で8円/件に上昇 |
| 14ヶ月目 | 68,000円 | 3時間(現在) | BPO直接契約1社追加 |
育休中の稼働時間の組み方
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前の授乳後(9:00〜11:00) | 1〜2時間の集中稼働 |
| 昼寝中(13:00〜15:00) | 1〜1.5時間の稼働 |
| 深夜 | 稼働しない(体力温存) |
深夜の稼働は精度が落ちて修正依頼が増えるため、早めに諦めた。
Before/After:14ヶ月の変化
Before:育休開始・業務委託開始前
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 副業収入 | 0円 |
| 状態 | 「育休中に稼ぐ方法がわからない」不安 |
| 育休給付金への不安 | 「副業したら給付金が止まるのでは」 |
After:14ヶ月目
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 月収(手取り) | 68,000円 |
| 育休給付金との兼ね合い | 月80時間以内を守ることで問題なし |
| 状態 | 「保育園入園後も続けられる見通し」 |
3つの失敗パターン
パターン1:育休給付金の影響を確認せずに始めかけた
「業務委託だから就業にならない」と思いこんでいた。実際はハローワークへの確認が必要で、確認しないまま始めていたら給付金が減額されるリスクがあった。育休中に業務委託を始める場合は必ずハローワークに確認すること。
パターン2:深夜に頑張りすぎた
生後2〜4ヶ月の夜泣きが激しい時期に「子どもが泣き止んだ隙に作業」を深夜まで続けた。翌日の体調が悪化して1週間稼働できなかった。深夜稼働は月収より体力の消耗の方が大きかった。
パターン3:最初の月収に挫折しかけた
1ヶ月目の18,000円を見て「これだけ頑張ってこれしかもらえないのか」と感じた。14ヶ月後に68,000円になっている今から見ると、最初の低月収は処理速度が低い時期の必然的な水準だった。6ヶ月先の目標を設定してそこまで続けると決めておくべきだった。
この仕事が向かない人
- 育休給付金の確認をせずに始めようとしている人(給付金減額リスクがある)
- 月80時間(1日約3時間)の上限を守れない稼働量を想定している人
- 最初の1〜2ヶ月で月5万円以上を期待している人(現実的な1ヶ月目は月1〜2万円)
ミノリで始める場合の違い
ミノリの登録は無料で、メールアドレスがあれば最短5分で始められる。本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)をアップロードすると、レベル2以上のタスクに進める。確定申告向けの年間税務ステートメントもダッシュボードからダウンロードできる。
Footnotes
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育児休業給付金の支給要件については、ハローワークへの個別確認を推奨する。出典:ハローワーク 育児休業給付金 ↩
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副業所得年間20万円超で確定申告が必要。出典:freee 副業の確定申告 ↩