月132,800円——地方在住・3歳児持ちの主婦が1日6時間稼働で達成した数字だ。「地方だから稼げない」という思い込みを壊すために全記録を書く。
地方在住で「在宅でまとまったお金を稼ぐ方法」を探すと、必ず「地方は条件が悪い」という話が出てくる。確かに対面前提の仕事は地方不利だ。しかしOCR業務委託は「インターネットがあれば場所は問わない」という仕事だ。18ヶ月間、東京に一度も行かずに月13万円まで積み上げた。
月132,800円の収入構成(18ヶ月目)
| 収入源 | 月収(手取り) | 備考 |
|---|---|---|
| BPO A社(直接契約) | 72,000円 | OCR補正・完全リモート |
| BPO B社(直接契約) | 44,000円 | 画像分類・完全リモート |
| ランサーズ補完 | 16,800円 | 空き時間の補完 |
| 合計 | 132,800円 |
BPO直接契約は手数料がゼロ。ランサーズ手数料(16.5%1)が引かれないため、同じ処理件数でもクラウドソーシング経由より手取りが約20%増える。
1日6時間の稼働スケジュール
3歳の子どもが昼寝する時間帯と就寝後の時間を組み合わせている。
平日のタイムスケジュール
| 時間帯 | 内容 | 稼働 |
|---|---|---|
| 6:30〜7:30 | 子どもの朝の準備 | なし |
| 7:30〜9:00 | 子どもと外遊び | なし |
| 9:00〜11:30 | OCR業務(2.5時間) | ○ |
| 11:30〜12:30 | 昼食・子どもの世話 | なし |
| 12:30〜15:00 | 子どもの昼寝中 OCR業務(2.5時間) | ○ |
| 15:00〜18:00 | 子どもの遊び・夕食準備 | なし |
| 18:00〜20:30 | 夕食・お風呂・子どもの就寝 | なし |
| 20:30〜21:30 | OCR業務(1時間) | ○ |
合計:6時間/日(午前2.5時間+昼寝中2.5時間+就寝後1時間)
土日の稼働
| 曜日 | 稼働 | 内容 |
|---|---|---|
| 土曜 | 3時間(週によって変動) | 夫に子どもを任せる時間 |
| 日曜 | 休み | 家族の時間を優先 |
地方在住でBPO直接契約を獲得した経緯
ステップ1:ランサーズで実績を積む(〜14ヶ月目)
ランサーズで14ヶ月間、合計210件・承認率98%の実績を積んだ。この間の月収は19,000円(1ヶ月目)→68,000円(14ヶ月目)まで伸びた。
ステップ2:BPO企業に直接メールを送る(14〜15ヶ月目)
BPO企業6社にメールで直接営業した。メールの内容:
- ランサーズ実績(210件・承認率98%)
- 1日の稼働可能時間(6時間)
- 完全リモート対応可能
- 地方在住であることと、出社が不可能であることを明記
返信があった4社のうち2社とオンライン面談を行い、両社と直接契約に至った。
「地方在住なのに大丈夫ですか」とは一切聞かれなかった。OCR業務は作業結果がデジタルデータで完結するため、場所は無関係だ。
ステップ3:単価交渉(16〜18ヶ月目)
直接契約から2ヶ月後、「修正率0.8%・処理速度280件/時間」の実績を根拠に単価交渉。A社は15%アップ、B社は10%アップで合意した。
地方在住のデメリットと対処法
| デメリット | 対処法 |
|---|---|
| 対面案件に応募できない | 最初から完全リモート案件のみに絞る |
| エージェント案件が少ない | クラウドソーシング→BPO直接の経路を取る |
| 地域のコミュニティがない | オンラインの在宅ワーカーコミュニティに参加 |
「地方在住は不利」という前提で動くと、実際には不利でない部分(OCR業務委託)まで諦めてしまう。先に「OCR業務委託は完全リモートで可能かどうか」を確認すれば、地方在住は全く問題にならない。
Before/After:18ヶ月間の変化
Before:1ヶ月目
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 月収(手取り) | 19,000円 |
| 収入源 | ランサーズのみ |
| 処理速度 | 80枚/時間 |
| 地方在住への不安 | 「地方からでも稼げるのか」 |
After:18ヶ月目
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 月収(手取り) | 132,800円 |
| 収入源 | BPO直接2社+ランサーズ補完 |
| 処理速度 | 280枚/時間 |
| 地方在住への不安 | なし(完全リモートで問題ない) |
3つの失敗パターン
パターン1:昼寝中の稼働時間を過大に見積もった
最初は「昼寝3時間×30日=90時間/月」と計算していたが、実際は昼寝しない日・昼寝時間が短い日があり、月の稼働可能時間は設計より20〜30%短くなった。月収の計算は「設計通りの稼働時間×0.7〜0.8」で見ておく方が現実的だ。
パターン2:BPO営業を「全部で5分」と思っていた
BPO営業のメール文を書くのに合計2〜3時間かかった。返信の応答・面談の調整・契約書の確認にさらに数時間。「すぐに直接契約」にはならないため、クラウドソーシングの収入を維持しながら並行して進めるべきだった。
パターン3:子どもの体調不良の月に稼働計画が崩れた
16ヶ月目に子どもが1週間発熱し、月収が45,000円に落ちた。BPO直接契約は「稼働できない期間のリスク管理」が必要で、1ヶ月分の生活費を預金として確保しておく必要があると気づいた。
この仕事が向かない人
- 子どもが昼寝をほぼしない年齢(4〜5歳以上)で、稼働時間を確保できない人
- 地方在住で「出社できないと取れない案件」に固執している人(OCR業務委託には出社は不要)
- 月13万円を最初から目標にしている人(1ヶ月目は月2万円以下が現実的で、14〜18ヶ月の積み上げが必要)
ミノリで始める場合の違い
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Footnotes
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ランサーズ手数料:契約金額の16.5%(税込)。出典:ランサーズ システム手数料 ↩