月10万円の報酬でも、手数料22%なら手取り78,000円しか残らない。OCR業務委託ワーカーが知るべきプラットフォーム別の実手取りを試算した。38歳の私が14ヶ月で月82,000円に到達した選び方の根拠を公開する。
地方に住んでいると、通勤前提の仕事は選択肢が少ない。最寄り都市まで車で1時間だと、パートも派遣も現実的でない。オンラインのOCR業務委託が唯一の選択肢だったが、最初に躓いたのが手数料の高さだった。プラットフォームによって手取り額が大きく変わることを最初に知っておけばよかった。
3大プラットフォームの手数料と手取り試算
クラウドワークス
手数料体系は報酬額に応じた段階制1:
| 報酬額 | 手数料率 | 手数料(税込) |
|---|---|---|
| 10万円以下の部分 | 20% | 22%(税込) |
| 10〜20万円の部分 | 10% | 11%(税込) |
| 20万円超の部分 | 5% | 5.5%(税込) |
OCRワーカーが月10万円稼いだ場合:手数料22,000円→手取り78,000円
月5万円の場合:手数料11,000円→手取り39,000円
ランサーズ
手数料は契約金額の16.5%(税込)で一律2。
月10万円稼いだ場合:手数料16,500円→手取り83,500円
月5万円の場合:手数料8,250円→手取り41,750円
シュフティ(うるる株式会社運営)
手数料は報酬額の10%3。
月10万円稼いだ場合:手数料10,000円→手取り90,000円
月5万円の場合:手数料5,000円→手取り45,000円
まとめ比較表
| 月収10万円の場合 | 手数料 | 手取り | 差額(最安比) |
|---|---|---|---|
| クラウドワークス | 22,000円 | 78,000円 | -12,000円 |
| ランサーズ | 16,500円 | 83,500円 | -6,500円 |
| シュフティ | 10,000円 | 90,000円 | 基準 |
月10万円で年間換算すると、手数料差が最大144,000円(シュフティvsクラウドワークス)になる。
手数料だけで選ばない理由:3つのリスク
しかし「手数料が安いシュフティだけ使えばいい」という単純な話ではない。
リスク1:案件数の差
クラウドワークスとランサーズは登録ワーカー数・案件数ともに国内最大手。OCR・データ入力系の案件は圧倒的に多い。シュフティはOCR系の案件が少ない月もある。
リスク2:初期実績の作りやすさ
クラウドワークスのタスク形式は採用プロセスなしで即始められる。実績ゼロの時期に収入を得るには重要な機能だ。
リスク3:収入の安定性
1社依存は案件途切れリスクが高い。私は3社に分散登録し、案件数が多い月はシュフティ中心、少ない月はクラウドワークス・ランサーズで補う運用をしている。
私の14ヶ月の実収推移
Before:登録1ヶ月目
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:00 | クラウドワークス1社で作業 |
| 11:00 | 案件が途切れ待機 |
| 14:00 | ようやく新しい案件を見つける |
| 16:00 | 終了。当月実績:24,000円(手数料22%引き後) |
After:14ヶ月目の現在
| 月 | 主な使用プラットフォーム | 税込報酬 | 手数料 | 手取り |
|---|---|---|---|---|
| 12月 | シュフティ60%+ランサーズ40% | 94,000円 | 11,860円 | 82,140円 |
| 1月 | ランサーズ70%+クラウドワークス30% | 88,000円 | 14,520円 | 73,480円 |
| 2月 | シュフティ50%+ランサーズ50% | 96,000円 | 12,530円 | 83,470円 |
3つの失敗パターン
パターン1:手数料を無視して単価だけで判断
クラウドワークスの高単価案件に飛びついたが、22%の手数料でランサーズの同条件案件より実際の手取りが少なかった。案件選びは「表示単価×(1-手数料率)」で計算すべきだった。
パターン2:1社に集中して案件切れで収入ゼロ
6ヶ月目に長期取引のクライアントから「案件終了」の通知。その月の収入は翌月ゼロになった。複数プラットフォームに分散登録していなかったことを後悔した。
パターン3:振込手数料を計算に入れていなかった
ランサーズの振込手数料は楽天銀行宛110円、他行宛550円2。月1回まとめて振込申請することで手数料を最小化できるが、知らずに複数回申請して無駄な手数料を払っていた。
この仕事が向かない人
- 1社だけで手軽に稼ぎたい人(複数管理の手間がある)
- OCR以外のスキルがまったくない状態で月20万円以上を短期で目指す人
- インターネット環境が不安定な地域の人(OCR補正作業は画像転送が多く、通信が遅いと効率が落ちる)
ミノリで始める場合の違い
ミノリは5段階のワーカーレベルを採用していて、最初はタスク0件のレベル1から始めて、品質スコアと完了数に応じてレベル2(10件以上)→レベル3(50件以上)→…と段階的に上がる。レベルが上がると受注できるタスクの単価帯も広がる。
Footnotes
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クラウドワークス手数料:10万円以下の部分20%(税込22%)、10〜20万円の部分10%(税込11%)、20万円超の部分5%(税込5.5%)。出典:クラウドワークス システム利用料 ↩
-
ランサーズ手数料:契約金額の16.5%(税込)、振込手数料は楽天銀行宛110円・他行宛550円。出典:ランサーズ システム手数料 ↩ ↩2
-
シュフティ(うるる株式会社運営)手数料:報酬額の10%。出典:シュフティ利用料一覧 ↩