OCRデータ補正の業務委託は「依頼を受けて、ファイルを受け取り、補正して、納品する」という流れが基本だ。各ステップで気をつける点が異なり、差し戻しを減らすには最初の確認フェーズが特に重要になる。
作業全体の流れ(5ステップ)
ステップ1:依頼内容の確認
案件を受注したら、まず以下を確認する:
- 補正対象の帳票種別:請求書・領収書・申請書・手書きメモなど
- 補正基準(ガイドライン):どの程度の誤認識を修正するか。送付されるガイドラインを必ず読む
- 納品形式:Excel・CSV・テキスト形式など
- 納期・件数:1日あたりの処理可能件数を見積もり、余裕を持って受注する
この確認を怠ると、後から「補正基準を誤って理解していた」という差し戻しが発生しやすい。
ステップ2:ファイルの受け取り
補正対象ファイルはクラウドソーシングの管理画面、GoogleドライブのURL、または暗号化ZIPファイルの送付など、案件によって異なる。ダウンロード後はまず全体量を確認し、作業見積もりを更新する。
ステップ3:OCR補正作業
実際の補正作業の流れ:
- OCRが読み取った文字と原本画像を横並びで表示する
- 誤認識箇所(数字の読み誤り、文字化けなど)を修正する
- 1件終わるごとに「完了マーク」を付ける(作業の進捗管理)
- 一定件数ごとにバックアップ保存する
よくある誤認識パターン:
- 数字の「0」と「O」の混同
- 「1」「l」「I」の混同
- 手書き文字の癖字(「7」と「1」など)
- 金額欄のカンマや小数点の位置ずれ
ステップ4:セルフチェック
補正後に全件を流し読みする。特に数字・日付・金額は二重確認する。誤字があったまま納品すると差し戻しになり、時間効率が悪くなる。最初に10分かけてセルフチェックをする習慣をつけるだけで差し戻し率が大きく下がる。
ステップ5:納品・報告
指定の方法でファイルを納品する。納品と同時に「○件完了しました。確認いただけますでしょうか」という一言を添えると、確認・支払いがスムーズに進む。差し戻しがあれば24時間以内に対応することを明示しておくと、クライアントからの信頼が上がりやすい。
差し戻しを防ぐ3つの習慣
- ガイドラインを初回に必ず読む:作業前の5分の投資が後の差し戻しリスクを大幅に下げる
- 不明点は作業前に質問する:途中で気づくより事前に確認する方が時間のムダが少ない
- 特殊なケースはメモしておく:同じクライアントの案件が続くとき、判定が難しかったケースを残しておくと2回目以降に迷わない