経理業務委託の時給相場は1,500〜5,000円のレンジで、スキル・業務内容・クライアント規模で階層化されています。2026年時点の実勢データを階層別に整理しました。
時給レンジ全体像
| 階層 | 時給目安 | 必要条件 | 主な業務 |
|---|---|---|---|
| エントリー | 1,500〜1,800円 | 簿記2級、実務1〜2年 | 記帳代行、給与計算補助 |
| スタンダード | 2,000〜2,500円 | 簿記2級、実務3〜5年 | 月次決算、クラウド会計運用 |
| ミドル | 2,500〜3,500円 | 簿記1級または上場企業経験 | 連結決算、IPO準備 |
| シニア | 3,500〜5,000円 | 公認会計士、USCPA、税理士 | アドバイザリー、内部統制 |
記帳代行の時給換算は1仕訳80〜100円で1時間30件処理すると2,400〜3,000円になります。処理速度が時給を決めるタイプの業務です。
時給を決める3つの主要因
1. 資格と専門性
日商簿記2級をベースラインに、認定資格・業界特化・税務知識で上乗せが決まります。
- 簿記2級: 0円(ベースライン)
- 簿記1級: +300〜500円
- 公認会計士・USCPA: +1,000〜2,000円
- クラウド会計認定: +200〜400円
2. 業務範囲の広さ
1社の月次決算を独力完結できるか否かで単価が1段跳ねます。
- 仕訳入力のみ: 時給1,500円
- 試算表作成まで: 時給2,000円
- 月次報告書・資金繰り資料まで: 時給2,500円
- 経営層への説明まで: 時給3,000円
3. クライアント企業の規模
売上規模で時給の天井が変わります。
- 個人事業主・小規模法人: 時給1,500〜2,000円
- 中堅企業(売上10〜50億円): 時給2,000〜3,000円
- 大企業・上場企業: 時給3,000〜5,000円
- 外資系・IPO準備: 時給3,500〜6,000円
時給換算で考える案件の評価方法
月額固定報酬や仕訳単価を時給換算して比較するのが実務です。
- 月3万円で月間20時間作業 = 時給1,500円
- 月8万円で月間40時間作業 = 時給2,000円
- 記帳1仕訳100円×1時間30仕訳 = 時給3,000円
月末月初に集中する案件は、拘束時間全体ではなく「実作業時間」で割り戻すのが正確です。
現実的な時給アップの道筋
時給1,800円→2,500円への改定は、以下の順序で1〜2年で到達できます。
- 日商簿記2級 → 1級に挑戦(1年以内)
- クラウド会計認定アドバイザー取得(3カ月)
- 1業界で3社の実績積み上げ(1年)
- 月次決算独力完結の実績を持った状態で、単価改定交渉
資格取得は独学でも十分なので、初期投資は3〜5万円程度で済みます。