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経理業務委託契約書の書き方|トラブル防止のための8項目チェックリスト

ミノリ編集部2026-04-23

経理業務委託契約書は、業務開始後のトラブル防止に直結します。必ず盛り込むべき8項目を、具体的な書き方と実例つきで整理しました。

1. 当事者情報

契約書冒頭で、委託者(企業)と受託者(フリーランス)の情報を明記します。

  • 商号・屋号
  • 所在地
  • 代表者名
  • 法人番号/個人事業主の場合は開業届控え

2. 業務の範囲

最も揉めやすい項目なので、具体的に書きます。

  • ✅ 「月次決算業務(仕訳入力月間最大500件、試算表作成、月次報告書提出)」
  • ❌ 「経理業務全般」

上限と下限を数字で書くと、追加業務の発生時に別契約として整理できます。

3. 報酬と支払サイト

報酬体系と支払条件を明記します。

項目記載例
報酬額月額80,000円(税別)
消費税別途8,000円(外税)
支払サイト月末締め翌月末払い
支払方法指定銀行口座への振込
振込手数料委託者負担

インボイス制度対応で登録番号も記載します。

4. 契約期間と更新

契約期間と自動更新の条件を明示します。

  • 契約期間: 2026年5月1日〜2027年4月30日
  • 自動更新: 3カ月前までに書面通知がない場合、1年間自動更新
  • 更新時の単価改定: 双方協議の上決定

自動更新条項があると、契約継続率が1.5倍になります。

5. 秘密保持義務

経理業務は機微情報を扱うため、NDAは必須です。

  • 秘密情報の定義
  • 使用目的の限定
  • 第三者への開示禁止
  • 契約終了後の秘密保持義務期間(通常3〜5年)
  • データの返還・廃棄義務

6. 源泉徴収の扱い

受託者が個人事業主の場合、源泉徴収の要否を明記します。

  • 経理業務そのもの: 所得税法204条に該当しないため源泉徴収なし
  • 税理士業務相当部分: 10.21%源泉徴収

実際の業務内容に応じて「源泉徴収なし」または「源泉徴収10.21%」を明示します。

7. 契約解除条項

トラブル時の対応を事前に定めます。

  • 期間途中の解除条件(例: 1カ月前通告)
  • 解除時の業務引き継ぎ義務
  • 解除時の報酬精算方法
  • 違約金の有無(ある場合は金額)

解除条項が曖昧だと、関係悪化時に双方が苦しみます。

8. 瑕疵担保・損害賠償

成果物に重大な誤りがあった場合の対応を定めます。

  • 瑕疵発見時の修正義務期間(通常3〜6カ月)
  • 修正費用の負担
  • 損害賠償の上限(通常は受託者の年間報酬額)

上限を決めておかないと、受託者側のリスクが無制限になります。

契約書テンプレートの入手先

ゼロから作る必要はなく、テンプレートをベースに調整します。

  • 中小企業庁公開テンプレート
  • 経済産業省のフリーランスガイドライン
  • 弁護士ドットコム・クラウドサインのひな形
  • freee・マネーフォワードの会計事務所向けテンプレート

テンプレートのまま使わず、自分の業務範囲に合わせて必ず加筆します。

電子契約の活用

2026年時点で、電子契約サービスが主流になっています。

  • クラウドサイン(弁護士ドットコム)
  • DocuSign
  • GMOサイン
  • freeeサイン

紙契約より2〜3日早く締結でき、印紙税も不要になるメリットがあります。

契約書レビューの依頼先

受託者側も契約書を鵜呑みにせず、必要に応じてレビューを依頼します。

  • 弁護士(スポットレビュー: 3〜10万円)
  • 社労士(労働者性の観点)
  • 税理士(税務条項の観点)

初回契約時だけでも専門家レビューを受けると、後のトラブルを防げます。

参考情報

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