週2日・1日8時間のスキャン検品バイトで月41,600円。時給1,300円×実働32時間の積算だ。書籍の1ページずつスキャン→画像チェックの繰り返しで、夜勤2週目から目の疲れが急に増えた。20歳理工学部生が3ヶ月で得た実データを書き残す。
書類スキャン・画像検品の求人時給は、東京都内の実例で1,300〜1,320円の募集が複数出ており、東京都最賃1,226円を70〜100円上回る水準が主流。平日昼は講義で拘束される大学生が、土日集中か夜勤で8時間×2日を組むと、データ入力より1日3時間多く働ける仕組みだ。
時給1,300円のスキャン検品は何をする仕事か
担当したのは「古い書籍を1ページずつ開いて、ドキュメントスキャナに通す→画像をモニタで確認して歪み・欠けを検知する」業務。1冊200ページで所要20分、1日24冊というノルマがあった。
スキャン自体は機械が処理するので、人間の作業は以下の3つに限定される。
- ページを開いて設置(1秒/枚)
- スキャン後画像をモニタで確認(2秒/枚)
- 不良品の再スキャン指示(10冊に1回程度)
時給換算で見ると「ページ1枚あたり0.9円」のライン。これが時給1,300円を割ると赤字、上回るとノルマクリア、というシンプルな計算式で管理される。同職場の大学生4人のうち、3ヶ月でノルマを継続達成できたのは2人だった。
Before / After: 夜勤2週目で起きた視力の変化
当初は土日昼シフト希望だったが、埋まっていたので平日夜勤(22〜翌6時)の枠に入った。夜勤手当25%加算で時給1,625円換算、8時間で13,000円という条件。
Before: 1週目の実働(夜勤)
| 日付 | 出勤 | スキャン冊数 | ミス検知数 | 所感 |
|---|---|---|---|---|
| 月 22-6 | 8h | 24冊 | 12件 | 調子良い |
| 木 22-6 | 8h | 23冊 | 9件 | 2時ごろから目が乾く |
After: 2週目の実働(夜勤)
| 日付 | 出勤 | スキャン冊数 | ミス検知数 | 所感 |
|---|---|---|---|---|
| 月 22-6 | 8h | 20冊 | 6件 | 3時に頭痛 |
| 木 22-6 | 8h | 18冊 | 4件 | ミス検知が半減 |
ミス検知数が12件→4件に落ちたのは、精度が上がったのではなく画像を見ても歪みが認識できなくなったから。蛍光灯下で8時間モニタを見続けると、視野中心部のコントラスト感度が明らかに落ちる。週2夜勤を3週続けて、眼科で「軽度のVDT症候群」と診断された。
夜勤手当25%分は眼科代と目薬で相殺され、手取りで見るとほぼプラマイゼロだった。3ヶ月目から土日昼シフトに切り替え、時給1,300円×週2×8時間=20,800円/週、月41,600円の構成に落ち着いた。
3つの失敗パターン
パターン1: ノルマ未達で時給が下がる研修期間契約
初月は「研修期間時給1,050円、ノルマ達成率80%以上で本採用」という契約だった。東京都最賃1,226円を176円下回るが、3ヶ月以内の研修特例で許可されているケース。だがこの176円差×64時間=11,264円が初月の時給マイナス分になる。研修期間中は目の疲れも案件慣れもまだ不安定なので、ノルマが一番きつい。3ヶ月目から最賃以上に戻る契約書を必ず確認した。
パターン2: 土日集中シフトで足がむくむ
スキャン検品は立ち作業の職場が多い。土日の8時間×2日を連続で入れると、日曜の6時間目以降は集中力が半減した。座り作業のデータ入力より疲労が物理的。週2でも中1日以上空けないと、ミス検知率が体感で3割落ちる。
パターン3: 年収123万円を意識せず12月に超過
特定親族特別控除で親の扶養は150万円まで維持できるが、本人の所得税非課税は123万円まで。12月の最終週に気付いて計算したら、あと2シフト入れると124万円を超える所で踏みとどまった。12月は残業や手当加算で跳ねる月なので、10月時点で「12月の最大シフト可能数」を逆算しておく方が安全。
この仕事が向かない人
率直に書く。以下の条件に当てはまる人は、スキャン検品よりデータ入力や事務補助の方が合う。
- 視力矯正で既に眼精疲労が出やすい人(度数合わせより根本的にモニタ時間が長い)
- 立ち作業が1時間以上続くと腰が痛くなる人(職場によっては座れない)
- 期末試験期間を「1週間」以上確保したい人(シフトを2週連続で抜けると信用を失う)
- 単調作業で集中が切れやすい人(1日で同じ動作を3,000回以上繰り返す)
- 夜勤手当目当てでシフトを組む人(時給25%増より眼科代の方が高くつくケースあり)
逆に「理系で手先が器用」「単純作業で無心になれるのが好き」「通勤ラッシュを避けたい」という人は向く。同期でも、この条件に合う学生は半年以上続いている。
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