デイサービス中の4時間×週3日、AI学習用画像にタグを付けるだけで月38,640円。時給換算1,073円の案件から始めて、5ヶ月で月収を4倍にした。要介護2の父と同居する45歳の記録を、3回の中断パターンと一緒に書き残す。
画像分類・データアノテーションは、AI学習データに「これは犬」「ここが道路」とラベルを付ける仕事。国内の在宅案件は時給1,033〜1,047円が相場で、東京都最賃1,226円は下回る水準だ。それでも介護中の40代が選ぶ理由は、15分単位で中断してもペナルティがゼロだから。通勤型パートで往復1時間+勤務4時間という拘束は、介護と両立できない。
デイサービス中の9時〜13時、ここが唯一の集中時間
父のデイサービスは月・水・金の9時迎え、13時半帰宅。朝の送り出しと夕食準備の間、合計4時間が介護の手を離れる時間だ。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 7:00 | 父の起床介助・朝食 |
| 8:30 | デイサービス送り出し |
| 8:45 | 自分の朝食・掃除 |
| 9:00 | 画像分類作業開始 |
| 12:30 | 作業終了・昼食 |
| 13:30 | 父帰宅・服薬確認 |
実作業3.5時間×週3日=10.5時間。1ヶ月で45時間。時給1,073円換算で48,285円だが、父の体調不良で欠勤する日が月2〜3日は必ず出る。実稼働36時間の月が多く、月収は38,640円に着地する。
3つのリアルな中断パターン
パターン1: デイサービスから「熱が出ました」電話
月1〜2回、デイサービス到着後30分で「37.5度あります」と迎え要請。画像分類作業はまだ開始1時間経過。データ分類案件は1タスク単位で提出できる仕様を選ぶと、中断しても「今までやった分」が換算対象になる。時給制契約だと「4時間拘束」が守れないと解雇リスクがあるので、成果報酬型の案件を選んだ。
パターン2: 自分の通院日に調整が必要
月1回、自分も高血圧の通院がある。父をデイサービスに送り出してから病院→帰宅→作業開始で、実作業が1.5時間に削れる日。この日は「短時間でも1件完結できるタスク」(5分で1枚の画像をタグ付け)に絞る。長時間集中が必要な動画アノテーション案件は避けた。
パターン3: 訪問ケアマネとの打ち合わせ
月1回のケアマネ訪問は事前予告があるが、必ず10〜11時の時間帯。この日は作業ゼロか夕食後に振り替え。ただし夕食後は疲労で作業効率が6割に落ちる。ケアマネ訪問日を「火曜の午後」に固定できないか交渉して、半年後に成功した。
Before / After: 海外案件と国内案件の併用で時給倍増
Before: 国内案件のみ(1ヶ月目)
| 案件 | 単価 | 作業時間 | 月収 |
|---|---|---|---|
| 画像タグ付け国内A社 | 1枚8円 | 25h | 4,800円 |
| 文章分類国内B社 | 1件12円 | 15h | 4,400円 |
月40時間で9,200円。時給換算230円。介護離職後の「これならパート行けばよかった」と本気で考えた月。
After: 海外案件を2割混ぜた(5ヶ月目)
| 案件 | 単価 | 作業時間 | 月収 |
|---|---|---|---|
| 画像タグ付け国内C社 | 1枚15円 | 20h | 8,400円 |
| 海外AIデータ作成案件 | 時給約4,500円相当 | 6h | 26,400円 |
| 単発データ分類(日本語) | 1件55円 | 10h | 3,840円 |
月36時間で38,640円。時給換算1,073円。海外案件(Outlier等)は英語対応と確定申告の壁があるが、国内より時給が3〜4倍違う。英語はDeepL補助で対応。収入の8割を担う柱になった。
介護と両立するうえで避けるべき仕事の型
データ分類の案件は大きく4種類ある。介護中の人が避けるべき型は以下。
| 案件型 | 特徴 | 介護との相性 |
|---|---|---|
| 時給拘束型 | 4時間連続作業必須 | × 中断ペナルティあり |
| 納期固定型 | 金曜17時までに全件提出 | × 父の急変で落とす |
| 量勝負成果型 | 1枚単価安・数勝負 | △ 数をこなす体力必要 |
| 品質評価成果型 | 1タスクずつ評価 | ○ 中断自由・品質重視 |
「品質評価成果型」だけを選ぶのが介護中の鉄則。時給拘束型は母が存命の頃に1案件だけ受注したが、父の入院対応で即解除になった。
106万円・123万円の壁と介護費用の両立
2026年10月から社会保険の106万円の壁は撤廃予定だが、週20時間以上の労働時間要件は維持される。在宅データ分類で週8時間程度の作業なら引っかからない。
所得税は123万円までなら非課税。月38,640円×12ヶ月=463,680円なので余裕があるが、介護費用(デイサービス週3日で月約12,000円の自己負担)を差し引くと純増は月26,640円。数字上は小さく見えるが、「介護離職を完全に止めた」という意味では自分の人生設計が変わった。
この仕事が向かない人
- 1日4時間を「必ず確保できる」前提で設計したい人(介護中はその日しか分からない)
- 海外案件に手を出さず国内のみで完結したい人(時給230〜300円で止まる)
- DeepLやGoogle翻訳で英文指示を読むのに抵抗がある人(海外案件は英語が前提)
- 単価1枚8円の作業で「時給換算何円か」を毎回計算しないと動けない人(途中で折れる)
- データアノテーション案件の「品質警告」に精神的に弱い人(ミス率フィードバックが毎日来る)
率直に書くと、介護中の副業として「楽に続く」仕事ではない。だが「通勤できない・急な中断がある・4時間だけ拘束が切れる」という条件を最優先にすると、データ分類以外の選択肢はほぼない。介護離職から収入を立て直す現実解の1つだ。
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