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定年退職した63歳の僕が社労士事務所の下請けで給与計算代行をやってみた4ヶ月

ミノリ編集部2026-04-10

大手製造業の人事部に35年、定年後のシニアの自分が、退職から6ヶ月経って社労士事務所の下請けで給与計算代行の仕事を月52,400円まで育てた。4ヶ月目。担当している会社は5社、従業員数合計62人、1人あたり月800円の単価で計算すると月49,600円が固定、あと年末調整シーズンの加算で52,400円。2026年度の老齢基礎年金満額は月70,608円(マネイロ)の予定なので、この52,400円があれば生活費と医療費に余裕が生まれる。

給与計算代行の単価相場は1人あたり月400〜850円(COMIT HR)。中小企業向けだと月1,000円前後が上限(マネーフォワード)。筆者が受けている800円は社労士事務所の下請けとしては標準的な水準だった。

給与計算代行の業務内容

給与計算代行は、企業の毎月の給与計算を外部委託する業務。社労士資格があると法定業務(社会保険手続き含む)まで受けられるが、資格がなくても給与計算自体は業務委託で可能。

業務内容1人あたり月単価1社あたり所要時間シニア優位性
給与計算のみ(基本給+残業)400〜600円20人で4時間
+各種手当・控除計算600〜850円20人で5時間
+社会保険・税金手続き800〜1,200円20人で6時間大(要社労士資格)
+年末調整年1回2,000〜3,500円/人20人で8時間

筆者は社労士資格があるため、基本的に「給与計算+社会保険手続き」までのフルセットで月800円/人の契約を取っている。

1ヶ月目: 社労士事務所へ営業で契約獲得

1ヶ月目は、クラウドワークスへの登録ではなく、地元の社労士事務所5件に直接電話営業をかけた。話の導入はこうだった。

「◯◯(大手製造業)で35年人事やっていた▲▲と申します。定年退職して時間があるので、先生の事務所の下請けで給与計算をやらせていただけないでしょうか。社労士資格もあります」

5件中2件から即座に「ぜひ面談したい」との返答があり、1件と初回契約を結べた。20人規模の建設業の給与計算、月16,000円固定。1ヶ月目の収入は18,600円(初月は手続き準備費込み)。

クラウドソーシング経由より、地元の士業事務所への直接営業のほうがシニアの経歴が評価される実感があった。年齢と経験を武器にできる数少ない業種だった。

2-3ヶ月目: 顧問先の紹介で案件が広がった

2ヶ月目、A社労士事務所の所長から「もう1社どうですか」と追加案件の紹介があった。15人規模の飲食店チェーンの給与計算、月12,000円。

3ヶ月目には、A社労士事務所の別の顧問先からも紹介があり、2件追加。合計4社(62人)を担当することになった。2-3ヶ月目の推移:

  • 2ヶ月目: 2社担当、31,600円
  • 3ヶ月目: 4社担当、46,200円

社労士事務所から案件を紹介されると、発注者との信頼形成ができているので案件獲得コストがゼロに近い。定年後シニアが新規営業し続けるのは体力的にきついが、紹介連鎖で増えていくならサステナブルだった。

4ヶ月目: 年末調整シーズンで月52,400円

4ヶ月目は11月。年末調整シーズンの始まりで、追加業務が発生した。

  • A社(20人): 月16,000円 + 年末調整準備2,400円 = 18,400円
  • B社(15人): 月12,000円 + 年末調整2,200円 = 14,200円
  • C社(12人): 月9,600円 + 年末調整1,800円 = 11,400円
  • D社(15人): 月12,000円 = 12,000円(年末調整は税理士事務所が担当)
  • 合計: 56,000円 → 振込手数料・交通費相殺後 52,400円

1日3.5時間×月20日=70時間、時給換算748円。東京都最低賃金1,226円には届かないが、継続契約の安定性+通勤ゼロ+自宅のペースという条件と合わせれば、体力的に無理のない水準だった。

シニアが直面する3つの失敗パターン

パターン1: クラウド型給与計算ソフトへの適応の遅れ

担当5社のうち3社が「マネーフォワード クラウド給与」を使っており、筆者は35年のExcel+基幹システムの経験しかなく、クラウド型ソフトの操作が分からなかった。1ヶ月目は毎晩YouTubeで操作動画を見て勉強し、1週間でキャッチアップした。新ソフトへの適応力が不足すると時給換算が半減するリスクがあった。

パターン2: 年末調整の繁忙期に体調崩した

11月から12月にかけて、年末調整の書類処理で作業時間が通常の1.5倍に増えた。無理して1日5時間作業を続けたら、2週目で腰を痛めて3日間作業ゼロに。年末調整シーズンは10月から少しずつ前倒しで準備するルールに変更した。

パターン3: 確定申告の経費を整理できず税金増

フリーランスとしての青色申告を初めて行うことになり、領収書の整理が追いつかなかった。給与計算ソフトのサブスク代(月4,000円×3社分)を経費計上し忘れかけた。月次で領収書を撮影してクラウド会計に入力する運用を2ヶ月目から開始した。

この仕事が向かない人

給与計算代行の在宅副業を始めるのは、定年後のシニアでも次の条件に当てはまる人には向かない。

  • 人事・給与計算の実務経験が10年未満の人(案件の品質要求に応えられない)
  • Excelの関数(VLOOKUP・SUMIF・IF等)を触ったことがない人
  • クラウド型給与計算ソフト(マネーフォワード・freee・弥生等)の学習を面倒と感じる人
  • 年末調整や社会保険手続きの最新動向をキャッチアップする気がない人
  • 地元の社労士事務所・税理士事務所への直接営業が苦手な人

逆に「人事実務経験20年以上」「社労士または日商簿記2級以上の資格」「Excel中級以上(関数・ピボット可)」「地元の士業ネットワークにアクセスできる」という定年後シニアには、月5万円超えが現実的な年金プラスαの収入源になる。

月次推移(開始〜4ヶ月目)

担当社数総従業員数月総時間月収入時給換算
1ヶ月目1社20人35時間18,600円531円
2ヶ月目2社35人52時間31,600円608円
3ヶ月目4社62人65時間46,200円711円
4ヶ月目5社62人70時間52,400円748円

4ヶ月目で担当社数5社(うち1社は別案件)、継続契約が安定収入の中心を占めるようになった。5ヶ月目以降は年末調整の本格シーズンで月6〜7万円台への到達が見える。

ミノリで始める場合の違い

ミノリは5段階のワーカーレベルを採用していて、最初はタスク0件のレベル1から始まる。品質スコアと完了数に応じてレベル2(10件以上)→ レベル3(50件以上)→ レベル4(200件以上)→ レベル5(500件以上)と段階的に上がる。レベルが上がると受注できるタスクの幅も広がる。

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