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IT企業勤務28歳が平日夜に仕訳入力の副業案件を選ぶときの3つの条件

ミノリ編集部2026-04-10

簿記3級を取ってから4ヶ月、本業持ちの会社員(副業)として平日夜2時間と週末4時間で仕訳入力の副業を月54,280円まで伸ばした。1仕訳あたり手取り45円、月1,206件の内訳は売上仕訳600件・経費仕訳500件・振替仕訳106件。データ入力系の副業と比べて単価が2〜3倍高い代わりに、間違えると即座に発注者との信頼が崩れる厳しさがある。IT企業勤務28歳が4ヶ月で積み上げた過程を、会社にバレない住民税処理と一緒に記録する。

最初に結論: 仕訳入力の副業は「簿記3級+Excel+会計ソフト操作経験」の3点セットが揃えば月5万円は見える。逆にこの3点のうち1つでも欠けていると、1ヶ月目の収入はほぼゼロで心が折れる。実際、筆者は1ヶ月目の収入はゼロだった。

仕訳入力の単価構造と手取り計算

記帳代行の相場は、1仕訳あたり40〜60円が業界標準(bookkeeping-agency.com)。データが既にデジタル化されているか、紙の領収書のまとめ処理か、データ入力の形式によって単価が変わる。

案件種別1仕訳額面手数料後手取り(16.5%)1時間あたり処理件数
デジタルデータから仕訳(勘定科目指定あり)40円33.4円28件
デジタルデータから仕訳(勘定科目判断あり)54円45.1円18件
紙の領収書PDFから仕訳75円62.6円12件
税理士事務所の下請け(月次まとめ)90円75.2円10件

ランサーズのシステム手数料16.5%(ランサーズ)を忘れて計算すると、実際の手取りが2割低くなって焦る。副業会社員にとって、この手数料を差し引いた手取り時給の管理が一番重要だった。

1ヶ月目: 収入ゼロで心が折れかけた

副業開始1ヶ月目、応募した5つの仕訳入力案件は全て不採用だった。理由は明確で、実績が完全にゼロのワーカーは、税理士事務所や経理アウトソース会社が直接発注先に選ばない。記帳代行は間違いが発注者の会計に直結するため、初心者にはまず任せない。

1ヶ月目の1日の動きはこうだった。

時刻作業
19:15-19:30案件検索
19:30-20:00提案文作成・応募
20:00-21:00案件ページの要件読み込み
結果応募5件、全て不採用

1ヶ月目の収入: 0円。簿記3級を取るための参考書代と受験料で逆に6,500円の持ち出しだった。

2ヶ月目: タスク形式の仕訳案件で実績作り

2ヶ月目は戦略を変えた。プロジェクト形式の案件をやめて、タスク形式(タスクを受けてすぐ作業開始)の簡単な仕訳案件から入る。単価は低いが、採用選考がないので即座に作業できる。

  • タスク形式「領収書20件の勘定科目判定」: 1タスク180円×42タスク
  • タスク形式「Excelに転記した仕訳データの検品」: 1タスク220円×18タスク

2ヶ月目の収入は、タスク形式で11,524円。時給換算で約620円だが、発注者評価★を溜めることが目的だった。評価★4.8以上を7件取れた時点で、プロジェクト形式の案件に再チャレンジする下準備が完了した。

3-4ヶ月目: 継続案件を2社確保して月54,280円

3ヶ月目に「記帳代行の継続委託、月300仕訳で月13,500円固定」という案件に応募し、評価★4.8の実績を理由に採用された。これが大きな転機だった。続いて4ヶ月目に別の税理士事務所からも「月400仕訳で月18,000円固定」を受注。

月次の内訳はこうなった。

  • A社(税理士事務所): 月300仕訳×45円 = 13,500円
  • B社(中小企業経理代行): 月400仕訳×45円 = 18,000円
  • 単発タスク案件(15件): 22,780円
  • 合計: 54,280円

1日平均2時間の作業で月54,280円。1仕訳あたりの所要時間は平均3.3分。ランサーズ手数料を引いた手取り時給は約1,130円まで伸びた。

住民税で会社にバレないための手順

副業所得が20万円以下でも住民税の申告は必要(freee)だが、住民税の徴収方法を「特別徴収(給与天引き)」のまま放置すると、会社の経理から「住民税が同僚より異常に高い」と指摘される可能性がある。筆者が取った手順は以下の通り。

  1. 確定申告書の第二表「住民税に関する事項」で**「自分で交付(普通徴収)」にチェック**を入れる
  2. 副業の所得だけ自分で納付書を受け取り、コンビニで支払う
  3. 本業分の住民税は従来通り給与天引き

この手順を守れば、本業の会社に副業所得の情報は原則伝わらない。ただし自治体によっては普通徴収が認められないケースもあるため、確定申告前に自分の住む市区町村役場に電話で確認するのが安全だった。

3つの失敗パターン

パターン1: 簿記3級だけで税理士事務所案件に飛びついた

3級の知識だけで税理士事務所の月次決算補助案件に応募して採用されたが、科目判断を5件連続で間違えて「今回で契約終了します」と言われた。税理士事務所の案件は、実務経験または簿記2級レベルが暗黙の前提になっている。まずは経理代行会社の単純仕訳案件で実績を作るのが正解だった。

パターン2: 深夜帯にまとめて作業して仕訳ミス多発

23時以降に1時間で30件の仕訳を片付けようとして、5件の勘定科目を間違えた。再提出で時給換算が半分になった。22時以降は単純入力のみ、勘定科目判断は19-21時というルール分離で、ミス率が1.8%から0.3%に下がった。

パターン3: 会計ソフト未経験で時給400円

「会計ソフト(弥生・freee・マネーフォワード)の操作経験必須」と書かれた案件に「Excelで代用します」と応募したら、実作業でソフト操作に手間取って時給400円台まで落ちた。会計ソフト3種類のうち最低1つは無料体験版で1週間触ってから応募すべきだった。

この仕事が向かない人

仕訳入力の副業を始めるのは、次の条件に当てはまる人には向かない。

  • 日商簿記3級相当の知識がなく、取得にも興味がない人(即採用ゼロ)
  • 数字の打ち間違いや勘定科目のミスを気にしない性格の人(発注者からの信頼崩壊で即終了)
  • 本業が経理・財務系で、副業バレが絶対にNGの人(同業副業は会社からの視線が厳しい)
  • 深夜帯(23時以降)が作業のメインで、集中力が落ちる人
  • 月5万円以上の収入がノルマになっている人(副業会社員の時間では4ヶ月かかる)

逆に「簿記3級は取った」「平日夜2時間+週末4時間は確保できる」「数字の入力は苦にならない」という本業持ちの会社員(副業)には、画像判定や単純データ入力の2〜3倍の単価で稼げる選択肢だった。

月次推移(副業開始〜4ヶ月目)

1日作業時間月総時間収入(手数料後)時給換算仕訳件数
1ヶ月目1.5時間42時間0円0円0件
2ヶ月目2.0時間54時間11,524円213円340件
3ヶ月目2.0時間58時間32,480円560円720件
4ヶ月目2.0時間60時間54,280円905円1,206件

4ヶ月目で時給905円。東京都最低賃金1,226円には届いていないが、副業会社員の隙間時間としては、他の副業カテゴリ(画像判定・データ入力)と比べて2倍以上のペースで収入が伸びる手応えがあった。

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