3歳の子を抱える未就学児のママが、子の昼寝時間90分と夜の30分、合計2時間で経費精算代行の副収入を月19,420円まで積み上げた。3ヶ月目。1件あたり手取り24円の単純入力を月820件。夫の扶養内で「社会との繋がりを残しつつ家計の足しにする」という当初の目標は、想定より1ヶ月遅れで達成した。
「記帳代行で月5万円」と書いてある記事は多いが、未就学児を育てる母親が実際に確保できる作業時間は細切れの1.5〜2時間。この条件で月5万円は物理的に難しい。現実的な目標である月1.5〜2万円に向けて、どんな案件を選び、何を諦め、どこで時給が伸びたかを数字で記録する。
経費精算代行の案件が主婦に向いている理由
経費精算代行は、クラウドワークス等で月1,000件で1〜3万円(クラウドワークスTimes)の相場感。仕訳入力や記帳代行と違って、判断を求められる場面が少ない。具体的には以下のような作業内容になる。
- 領収書画像を見て、日付・金額・店名・品目をExcelに転記
- あらかじめ決められた勘定科目候補の中から1つを選ぶ
- 消費税区分(10%/8%軽減)を画像から判定
この作業の最大の特徴は「30秒で1件終わって、いつでも中断できる」こと。3歳児の昼寝は30分で起きることも90分続くこともあり、細切れ前提で進める必要がある。経費精算代行はその切れ目に最も適合した職種だった。
1ヶ月目: 単価40円案件で撃沈
1ヶ月目は「経費精算代行 1件40円」という高単価案件に応募して採用された。単価が高い理由は明確で、勘定科目の判断+適格請求書(インボイス)の判定+取引先マスタへの追加まで全部含まれていたから。1件あたり3分以上かかり、実質時給は750円。
さらに悪いことに、インボイス番号の判定を5件連続で間違えて「注意」が入り、6件目以降は全件検品対象になった。結果、1ヶ月目の収入は4,680円(3週間で117件)。作業時間に対して割に合わない。
2ヶ月目: 単純入力だけの案件に絞った
2ヶ月目は「判断を求めない、単純入力のみ」の案件に絞った。
| 案件種別 | 1件単価(額面) | 手取り(20%控除後) | 1件所要時間 |
|---|---|---|---|
| 領収書を見て金額・日付転記のみ | 30円 | 24円 | 30〜40秒 |
| 勘定科目プルダウン選択のみ | 25円 | 20円 | 20秒 |
| 交通費精算の経路入力 | 40円 | 32円 | 60秒 |
判断を求められない単純入力に絞ると、1時間あたり80〜120件処理できる。2ヶ月目の収入は11,840円に伸びた。
3歳児の昼寝中の動き方
3歳児の昼寝は、13:30頃に寝て14:30〜15:00頃に起きる。90分取れる日もあれば、30分で起きてしまう日もある。筆者が作業中に取っているルールは以下の通り。
| 経過時間 | 行動 |
|---|---|
| 0-3分 | PC起動・作業環境セットアップ |
| 3-5分 | 案件リストを確認し、前回の中断箇所から再開 |
| 5-80分 | 経費精算の単純入力に集中 |
| 80-85分 | 進捗を発注者のスプレッドシートに転記 |
| 85-90分 | PC終了・作業場を片付け |
この90分で約80件処理できる。1件24円手取りで1,920円/日。月20営業日で38,400円のはずだが、実際には「30分で起きた日」「体調不良で作業ゼロの日」を含めた月平均で19,420円に落ち着いた。
夜の30分は「昼寝中にできなかった分の補填」または「翌日分の案件要件確認」に使う。深夜帯は集中力が落ちて入力ミスが増えるため、夜の作業は単純入力に限定している。
3ヶ月目: 継続案件を取れて時給が倍増
3ヶ月目の転機は、2ヶ月目に評価★5.0を取った発注者から「月500件固定で月12,000円の継続案件」の打診があったこと。これまではタスクを拾って作業していたが、継続案件だと案件探しの時間がゼロになる。
3ヶ月目の内訳はこうなった。
- 継続案件(A社): 月500件で月12,000円固定
- 単発タスク案件: 322件×手取り24円 = 7,728円
- 合計: 19,728円(うち振込手数料等で308円控除、実質19,420円)
1日あたりの作業時間は変えていない(約1.5時間)のに、収入は2ヶ月目の1.6倍。案件探しを省ける効果が想像以上に大きかった。
3つの失敗パターン
パターン1: インボイス判定付きの高単価案件で不合格
「経費精算の入力代行、1件40円」の案件に応募して採用されたが、実際の作業にインボイス登録番号の正誤チェックが含まれていた。簿記やインボイス制度の知識がないと1件あたりの判断に2分以上かかり、しかもミスが頻発する。単価の高い案件=必ず判断要素が入っていると覚えておくべきだった。
パターン2: 3歳児が起きた瞬間に保存せずPC離脱
集中して作業していた日、子の泣き声で慌ててPCから離れた結果、Excelファイルが保存されずに過去30分の作業が吹き飛んだ。5分に1回Ctrl+S、もしくは自動保存機能を有効化するルールを徹底した。
パターン3: 週末に夫が子守している間に深夜まで作業
「土曜日は夫に任せて日中5時間作業しよう」と計画したが、夫が2時間で限界になって午後から子供が筆者のところに戻ってきた。週末のまとまった時間を当てにする計画は現実的でない。平日の昼寝時間だけを当てにして計画するのが結局安定した。
この仕事が向かない人
経費精算代行の在宅ワークを始めるのは、未就学児のママでも次の条件に当てはまる人には向かない。
- Excelの基本操作(ショートカット、絶対参照、フィルタ)に不慣れな人
- 数字の入力ミスを気にしない性格の人(1件のミスで月報酬の1割が飛ぶ)
- 子の昼寝が安定しない家庭(30分で起きる日が週3以上)
- 月3万円以上を目標にしている人(未就学児ママの時間では現実的でない)
- 細かい数字を長時間凝視すると頭痛がする人(画面凝視が主作業)
逆に「Excelは触れる」「細切れ時間でも気にせず作業できる」「月1.5〜2万円で満足」という未就学児ママには、他のデータ入力系副業と比べて単価が1.5倍高い選択肢になる。
月次推移(開始〜3ヶ月目)
| 月 | 1日作業時間 | 月総時間 | 処理件数 | 月収入(手数料後) | 時給換算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 1.2時間 | 28時間 | 117件 | 4,680円 | 167円 |
| 2ヶ月目 | 1.4時間 | 34時間 | 402件 | 11,840円 | 348円 |
| 3ヶ月目 | 1.5時間 | 38時間 | 820件 | 19,420円 | 511円 |
時給換算511円は、東京都最低賃金1,226円(東京労働局)の4割程度。でも「通勤不要・子を預ける必要なし・中断してもペナルティなし」という条件を金額換算すると、体感的な価値は時給1,000円前後のパートと近かった。
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