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62歳定年退職後の私がデータ入力を在宅で始めてみた|シニアの30日リアル

ミノリ編集部2026-04-23

定年退職して最初の月、7,200円を稼いだ。若い人なら鼻で笑う金額かもしれないが、「私でも稼げた」という事実が、次の月への原動力になった。

62歳で定年退職した直後に在宅のデータ入力を始めた。パソコンはメールと検索ができる程度で、クラウドソーシングという言葉も知らなかった。30日で何が起き、何につまずいたのかを正直に書く。

1日目〜7日目:登録と最初の壁

最初の壁はクラウドワークスへの登録だった。プロフィール設定でスキルタグを選ぶ画面で20分以上止まった。「データ入力」「Excel」「テキスト入力」どれを選ぶのかが分からなかった。

結果的に全部チェックして先に進んだが、あとで「未経験でも選択してよかった」と知った。

1週目の記録

作業内容結果
1〜2日目登録・プロフィール設定完了(2日かかった)
3〜4日目案件を探して応募(5件)返信なし
5〜6日目提案文を書き直して再応募(3件)1件採用
7日目初案件の作業開始(アンケート集計)800円分

最初の5件応募で全て無視されたとき、「シニアには無理なのか」と思った。プロフィール文を書き直したのが転機で、「定年退職後、毎日3時間集中できる環境があります」という一文を加えたら採用率が上がった。

8日目〜30日目:30日間の収支全公開

稼働時間収入作業内容
1週目8時間800円アンケート集計(初案件)
2週目12時間1,600円名刺データ入力(30件)
3週目15時間2,400円企業情報収集・入力
4週目16時間2,400円継続案件(前週と同クライアント)
合計51時間7,200円

実時給換算で約141円。正直、最低賃金を大きく下回っている。ただ、これには「慣れるまでの余分な時間」が含まれている。プロフィール設定やサービスの使い方を理解するのに要した時間が約10時間、そこを除くと実質41時間稼働で時給約175円になる。

2ヶ月目以降は、作業の段取りが固まり、採用された案件の継続発注が入るようになり、実時給が500〜700円台に改善していった。

シニアが特につまずく3つのポイント

ポイント1: 提案文(応募文)の書き方が分からない

若い人でも難しい提案文だが、「自己PRの文章を書く経験がない」シニアにはとりわけ難しい。僕が効果があった書き方は「なぜ時間が確保できるか」を具体的に説明することだった。「毎日9時〜12時の3時間、急な中断なく集中できます」という一文は採用率に明確な効果があった。

ポイント2: 画面が小さくて文字が読みにくい

データ入力の作業中、入力フォームの文字が小さくて目が疲れた。Windowsの設定で表示倍率を125%に変更し、メガネも遠近両用から手元専用のものに変えた。目の疲れが減ると作業時間が延ばせる。

ポイント3: 納期の概念が最初は分からなかった

「3日以内に提出」という案件を受注したが、「3日以内=今日含めて3日か、明日から3日か」が分からなかった。最初のうちは不明点を必ず発注者に確認する習慣をつけた。シニアだからこそ「分からないことは確認する」姿勢が信頼構築にもつながった。

年金との関係:在職老齢年金のルール

62歳はまだ年金受給が始まっていない年齢(老齢厚生年金の受給開始は原則65歳)だが、先々のために確認しておいた。

2026年4月から、在職老齢年金制度の基準額が月65万円(賃金+年金の合計)に引き上げられた。1 2 つまり、月65万円を超えない限り、年金が減額されない。データ入力副業の収入がよほど高額にならない限り、在職老齢年金の減額は気にしなくてよい水準だ。

クラウドソーシングの業務委託報酬は「雑所得」扱いで、厚生年金の対象外。年金受給後も合算制限に引っかかるリスクは低い。

3つの失敗パターン

パターン1: 単純入力の案件ばかりに応募して実時給が上がらない

件単価10〜30円の案件ばかり受注し続けると、どれだけ頑張っても実時給300円以下のままになる。1件単価100〜500円の「まとまった仕事量がある案件」を探す視点が大事だ。

パターン2: 一度に5件以上の案件を受注して納期を逃す

「たくさん受注すれば稼げる」と思い、4件の案件を同時受注した週があった。体調が優れない日が2日重なり、納期を1件逃した。評価が下がり、その後の採用率が一時的に低下した。同時受注は最初のうちは2件以内にする。

パターン3: プロフィールに「60代」と書くことをためらう

「シニアだと採用されないのでは」と思い、年齢をプロフィールに書かなかった。しかし「定年後の空き時間を活用しています」と書いた途端に、採用率が上がった。時間的な安定性をアピールできるシニアならではの強みがある。

この仕事が向かない人

  • 毎日パソコンに触れていない人: 1ヶ月で使い方を覚えようとすると初月収入がほぼゼロになる。まず2週間の練習時間を取る
  • 1〜2時間で疲れてしまう人: 作業に慣れるまでは集中力が長続きしにくい。目と肩の疲れを無視して続けると、継続できなくなる
  • 月に3万円以上をすぐに稼ぎたい人: 最初の3ヶ月は1〜2万円台が現実的な水準。まず稼働習慣を作ることを優先する

ミノリで始める場合の違い

ミノリは5段階のワーカーレベルシステムを採用している。最初はレベル1(タスク0件、本人確認不要)から始められるので、プロフィール設定の段階でハードルが低い。本人確認書類を提出するとレベル2に上がり、受注できる案件の幅が広がる設計だ。メールアドレスだけで無料登録できる。

Footnotes

  1. 厚生労働省「在職老齢年金制度の見直しについて」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00022.html)

  2. 政府広報オンライン「在職老齢年金制度の基準額が2026年4月から引上げに」(https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/roureinenkin/)

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