30日後、分速67字になった。62歳でのスタートは分速12字だった。
「ブラインドタッチは若いうちに覚えないと無理」と思い込んでいた。実際に30日やってみて分かったのは、「若い人と同じ練習法では効果が薄い」という事実と、「60代に合わせた方法なら確実に伸びる」という事実だ。
30日の成長記録(日次ログ)
| 期間 | 日 | 速度(分速) | 練習内容 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 1〜7日 | 12→18字 | ホームポジション確認×15分/日 |
| 2週目 | 8〜14日 | 18→29字 | 毎回基本練習20分+文章入力10分 |
| 3週目 | 15〜21日 | 29→48字 | e-typing「腕試しレベルチェック」を指標に |
| 4週目 | 22〜30日 | 48→67字 | 実際の案件作業をそのまま練習に |
合計練習時間は約14時間(1日平均28分)。
一般的にブラインドタッチの習得期間は1〜3ヶ月とされている。1 30日で分速67字というのは「ある程度使えるレベル」だが、データ入力で安定して収入を得るには分速100字以上が望ましい。
派遣社員の平均タイピング速度は分速60字程度、一般事務職では分速100〜120字が求められると言われている。2 30日で派遣平均に届いたことになる。
60代に合わせた練習法の違い
一般的なブラインドタッチ練習法はスピード重視の「連続入力」だが、62歳の体感では正確性重視の「確認入力」のほうが定着が速かった。
| 一般的な練習 | 60代向け練習 |
|---|---|
| 素早く打つことを優先 | 正しいキーを確認してから打つ |
| 15〜30分の長いセッション | 10〜15分で区切り、目を休める |
| 難しい単語やランダム配列 | 実際のデータ入力作業に近い文章 |
| 毎日同じ時間帯に練習 | 目が疲れていない午前中に固定 |
最も効果があったのは「実際の案件作業を練習の素材にする」方法だ。架空の文章を打つより、実際の名刺入力や企業情報入力をそのままブラインドタッチで挑戦することで、練習と収益が同時に進んだ。
習得前後のデータ入力実時給比較
| 状態 | 分速 | 1時間の入力量 | 実時給(300円/件の場合) |
|---|---|---|---|
| 習得前(目視打鍵) | 12字 | 720字(≒2.4件) | 720円 |
| 1週間後 | 18字 | 1,080字(≒3.6件) | 1,080円 |
| 2週間後 | 29字 | 1,740字(≒5.8件) | 1,740円 |
| 30日後 | 67字 | 4,020字(≒13.4件) | 4,020円 |
「1件=300字、単価300円」の案件で試算した。分速12字から67字への改善は、同じ時間での稼ぎを約5.6倍にする計算になる。実際には打鍵以外(確認・修正)の時間もあるが、タイピング速度の向上が収入に直結することは体感として明確に感じた。
シニアならではの3つのアドバイス
アドバイス1: 1日の練習は10〜15分×2セットが上限
連続30分以上の練習は、目の疲れ・肩こりが翌日に響く。10〜15分の練習を午前と午後に1セットずつ入れる「分割練習」が60代には合っている。睡眠中に脳が記憶を整理することで、翌朝には昨日より速く打てることが多い。
アドバイス2: 速さより「誤字ゼロ」を先に意識する
データ入力では速さより正確性が評価に直結する。誤字を出しながら速く打つより、ゆっくり正確に打つほうが発注者からの評価が高く、継続発注につながる。誤字ゼロのスピードがそのまま実力として定着してから、速度を上げる。
アドバイス3: スマホの入力と混同しない
スマホのフリック入力は指の動きが全く異なる。ブラインドタッチ練習中はスマホでの長文入力を意識的に減らすと、ホームポジションの定着が速まる。
3つの失敗パターン
パターン1: 連続1時間の練習で目を酷使した
最初の週に「せっかくだから長めにやろう」と1時間連続で練習した翌日、ドライアイがひどく2日間パソコン作業ができなかった。目の疲れを軽視すると後退する。
パターン2: 「速くなった気がする」でスピード計測をやめた
3週目ごろに「十分上達した」と思い計測をやめた。再開したら実は分速で停滞していることに気づき、停滞を抜け出すのに追加で5日かかった。週1回の計測は続ける。
パターン3: ホームポジションを覚える前にスピードを上げようとした
2日目から「速く打とう」と焦って、ホームポジションが定着しないまま練習した。誤字が多すぎて修正時間が増え、結果として習得が遅れた。最初の7日間は「正しいポジションを覚える」ことだけに集中するべきだった。
この仕事が向かない人
- 視力の問題でモニターを長時間見続けられない人: 眼精疲労が深刻な場合、画面からの距離調整や拡大鏡設定だけでは限界がある
- 両手で5本指を同時に動かすことに強い困難がある人: 指が不自由な場合には、片手入力の方法や音声入力ソフトとの組み合わせを検討する
- 3ヶ月以上かけてもよいが、とにかく稼げる金額を増やしたい人: ブラインドタッチ習得より、単価の高い案件選びのほうが短期効果は大きい
ミノリで始める場合の違い
ミノリのスキルツリーには「データ入力」ブランチのスキルテストがある。ゴールデンセット(品質確認用の問題)が混入される形で採点されるため、スピードだけでなく正確性で評価される。ブラインドタッチの練習と並行してスキルテストに取り組むと、自分の正確性が数値で分かる。登録はメールアドレスだけで無料から始められる。
Footnotes
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kakeroom「ブラインドタッチ習得までの期間はどのくらい?【1-2カ月】」(https://kakeroom.com/blind-touch-period/) ↩
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PCアカデミー「タイピング速度はどのくらいが良いのか調べてみました」(https://pcacademy.jp/w-typing-speed) ↩