初月2,180円。3ヶ月目に体調悪化で収入ゼロ。12ヶ月目に28,400円。慢性疾患を抱える29歳の、リアルな12ヶ月全記録を出す。
慢性疾患(自己免疫疾患)で長時間外出が難しい私が、在宅データ入力を始めた2025年1月からの月次収入を全て公開する。「体調の波がある人でもできる」という言葉は何度も見てきた。本当にできるのか、できるとすればどの程度稼げるのか、体調悪化月は何が起きるのかを数字で示す。
12ヶ月の月次収入全記録
| 月 | 月収 | 稼働日数 | 稼働時間/日(平均) | 体調 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 2,180円 | 14日 | 1.0h | 普通 | 開始・慣れない |
| 2ヶ月目 | 6,400円 | 18日 | 1.5h | 普通 | 案件が取れ始める |
| 3ヶ月目 | 0円 | 0日 | 0h | 悪化 | 2週間入院 |
| 4ヶ月目 | 3,200円 | 12日 | 1.0h | 回復中 | 退院後・ゆっくり再開 |
| 5ヶ月目 | 8,600円 | 20日 | 1.5h | 良好 | ペースが戻る |
| 6ヶ月目 | 11,400円 | 22日 | 1.5h | 良好 | 安定期 |
| 7ヶ月目 | 14,800円 | 22日 | 2.0h | 良好 | 時間を少し延ばす |
| 8ヶ月目 | 9,200円 | 16日 | 1.5h | 不調 | 通院増加 |
| 9ヶ月目 | 18,600円 | 24日 | 2.0h | 回復 | |
| 10ヶ月目 | 21,400円 | 24日 | 2.0h | 良好 | 継続案件獲得 |
| 11ヶ月目 | 24,800円 | 22日 | 2.5h | 良好 | |
| 12ヶ月目 | 28,400円 | 24日 | 2.5h | 良好 | 継続2本体制 |
3ヶ月目の入院でリセットがかかった。しかし「アカウントが消えない・評価が消えない」ことが復帰のハードルを下げた。
体調の波と収入の管理:「3段階稼働システム」
体調を「良好」「普通」「不調」の3段階に分け、それぞれの稼働モードを事前に決めておいた。
| 体調 | 稼働モード | 稼働時間 | 選ぶ案件タイプ | 目標月収 |
|---|---|---|---|---|
| 良好 | フル稼働 | 2〜2.5h/日 | Excel整形・文字起こし | 20,000円以上 |
| 普通 | 標準稼働 | 1〜1.5h/日 | 名刺入力・住所録 | 10,000〜20,000円 |
| 不調 | 最小稼働 | 0.5h/日または休止 | 単純アンケート・小規模案件 | 0〜5,000円 |
| 入院/重症 | 完全休止 | 0h | 応募しない | 0円 |
この分類を作ることで「不調だから全部やめよう」という感情的な決断を防いだ。不調でも0.5時間の最小稼働を続けることで、評価の維持と翌月の早期回復ができた。
慢性疾患を抱える人特有の「3つの工夫」
工夫1: 「単発案件」を中心にした
納期がある案件は体調悪化時に迷惑をかけるリスクがある。特に3〜7日の単発案件(受注→作業→提出が1件完結)を中心に選んだ。長期継続案件は「次の転勤がある可能性があります」ならぬ「体調によって数日対応できないことがあります」と事前に発注者に伝えた上で少数だけ受けた。
工夫2: 「1日上限時間」を厳守した
体調が良い日でも2.5時間を上限とした。「今日は調子いいから5時間やろう」という衝動は長期的な体調管理を壊す。当日の稼働を制限することで翌日も動ける状態を維持した。
工夫3: 医療費と副業収入のバランスを記録した
| 月 | 副業収入 | 医療費 | 差引 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 2,180円 | 8,400円 | -6,220円 |
| 6ヶ月目 | 11,400円 | 12,800円 | -1,400円 |
| 12ヶ月目 | 28,400円 | 11,200円 | +17,200円 |
医療費をカバーするという当初の目標は12ヶ月目に達成した。月別の差引を記録することで「この副業を続ける意味」を定量的に確認し続けられた。
3つの失敗パターン
パターン1: 体調が良い日に無理して長時間作業した
5ヶ月目に「今日は調子いい」と4時間作業したところ、翌日に症状が悪化して3日間休止せざるを得なかった。体調の良い日の「気力」は翌日への担保ではない。
パターン2: 入院中に案件の締め切りを破った
3ヶ月目の入院直前に受注していた案件があった。入院が決まった時点で即座に発注者に連絡・謝罪したが、評価が一度下がった。入院の可能性があると感じた時点で新規受注を止めることが必要だった。
パターン3: 副業収入を医療費に全て使って生活費への余裕がなかった
最初は副業収入をそのまま医療費に充てていた。8ヶ月目から「副業収入の50%は貯蓄、50%は自由」とルールを変えた。全額を医療費に使うと「副業をやっている実感」が得にくく、継続意欲が下がった。
この仕事が向かない人
- 「体調が悪い日は絶対に休みたい」かつ「高収入を求める」を同時に叶えたい人:両立は難しい。月収10,000円以内なら体調優先でも達成できるが、3万円以上を目指すなら不調時の最小稼働は必要になる
- 納期プレッシャーに耐えられない人:単発案件でも一度受注したら期日がある。それ自体のストレスが慢性疾患を悪化させるケースもある