週2日・7時間の派遣で月54,600円。時給1,350円×火木の授業の空きコマを千代田区のオフィスで現金化している21歳大学3年生の記録だ。居酒屋バイトより時給は124円高いだけだが、理由はそれだけじゃない。
東京都の最低賃金は2025年10月3日から1,226円。居酒屋シフトに入っても上限はこの周辺で頭打ちになる。スキャン検品の派遣は都心オフィスなら時給1,350円〜1,500円の案件があり、座り作業・静かな環境・制服なしという「大学生が消耗しにくい条件」が揃っている。
『時給1,350円・週2日』の派遣を見つけるまでの2ヶ月
3年の春学期に時間割が組み変わり、火曜の10時半以降と木曜午後が完全に空いた。週2日・各7時間で使える時間が14時間。アルバイトサイトで深夜飲食を探していたが、派遣サイトの『書類スキャン+仕分け』案件で時給1,350円を見つけて切り替えた。
2ヶ月経った月の収入は以下の通り。
| 項目 | 内訳 | 金額 |
|---|---|---|
| 基本給(週2×7h×4週) | 1,350円×56h | 75,600円 |
| 通勤交通費実費 | 540円×8日 | 4,320円(別途支給) |
| 源泉所得税等 | 概算 | -1,300円 |
| 試験期間の欠勤2日 | -18,900円 | |
| 手取り合計 | 59,720円 |
試験期間は丸々休んだので実働14日。差引きの手取りは約59,720円、授業の空き時間を現金化した結果として十分だった。前月のピーク時は月54,600円(休みを多めに入れた月)。
派遣法に守られる『最低賃金・交通費・社保』の3点
学生バイトで派遣を選ぶ最大の利点は、働く側のルールが厚労省と派遣法で固められていることにある。
- 最低賃金: 東京都内で働くアルバイト・派遣・学生すべてに1,226円以上が保証される。派遣のスキャン検品案件で時給1,230円台を見たら相場より安いサインだ。
- 交通費: 2020年改正派遣法で、派遣先社員との待遇差が禁止された。実費支給の表記がある案件なら、定期代または1日往復の切符代が別途支払われる。
- 社会保険: 週20時間以上・月額8.8万円以上・2ヶ月超雇用見込みで対象になるが、学生は原則として適用除外。ただし2026年10月以降、週20時間ラインの「賃金8.8万円要件」が撤廃される予定なので、短時間高時給で働く学生は最新ルールを派遣会社に確認すべき。
21歳・文系3年生の具体的な火曜日
火曜は1限の語学を出てから移動。水道橋のキャンパスから千代田区のオフィスまで徒歩15分。
Before: 居酒屋シフトに入っていた頃の火曜
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 10:30 | 1限終了、昼ゼミの予習 |
| 15:00 | キャンパス徒歩、3限出席 |
| 17:00 | 電車で新宿、居酒屋入店 |
| 18:00-23:00 | 通しシフト5時間 時給1,230円 |
| 翌0:30 | 帰宅 |
火曜の収入は6,150円。帰宅が深夜で翌水曜の1限が眠かった。
After: スキャン検品の派遣を入れた火曜
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 10:30 | 1限終了、そのまま水道橋 |
| 11:00-18:00 | 派遣先で書類スキャン(昼休み1時間) |
| 18:30 | 帰宅、夕飯 |
| 20:00 | 課題・サークル |
| 24:00 | 就寝 |
火曜の収入は9,450円(時給1,350円×7時間)。夜の時間が丸ごと空いたので、課題や次の日の予習に使える。時給差124円、拘束時間の逆転、生活リズムの改善。この3つが同時に効いた。
3つの失敗パターン
パターン1: 『紹介予定派遣』と普通の派遣を混同した
1社目の派遣登録では、募集要項を読み飛ばして『紹介予定派遣』の経理アシスタントに応募した。紹介予定派遣は将来の正社員登用を前提とする契約で、就活中の学生にはメリットがある反面、卒業後の入社意思を聞かれる。「大学卒業までの短期」だと伝えたら即アウト。普通の登録型派遣を選ぶべきだった。
パターン2: 試験期間の欠勤でブラックリスト化しかけた
2月の期末試験で連続5日休んだら、翌週のシフト連絡が来なくなった。派遣先は穴埋めを他の派遣スタッフにお願いしていて、継続の意思を疑われていた。『試験期間は◯月◯日〜◯月◯日、このあいだ稼働不可』と初回面談で派遣会社カウンセラーに紙で渡すと、後腐れがない。
パターン3: 『スキャン』と聞いてAFPスキャナー1台イメージしていたら大判機だった
千代田区のオフィスは法人契約書の電子化案件で、A3以上の書類もある。大型スキャナーに通す前の『ホッチキス外し』『折れ直し』『順番確認』が実質の作業時間の半分を占めた。検品作業の『単調さ』より『立ち作業』のほうがきつい日もあった。現場の説明会で1日分の実作業を見せてもらうと、イメージとのズレを減らせる。
この仕事が向かない人
派遣のスキャン検品は、以下に当てはまる大学生が選ぶと苦しい。
- 22時以降の深夜帯に稼ぎたい(派遣のスキャン案件はほぼ日中のみ)
- 授業以外の時間を丸ごと試験勉強に使いたい(週2でも拘束感がある)
- 『採用面接が1回だけのバイト』を期待している(派遣会社登録→スキルチェック→面談で最低3プロセス)
- 人と話す仕事で就活のネタを作りたい(黙々作業が8時間続く)
- 1ヶ月だけ単発で稼ぎたい(登録と初回面談のコストが回収できない)
逆に「空きコマを静かな環境で現金化したい」「深夜飲食の生活リズム崩壊から脱出したい」「事務系の就活アピールを増やしたい」というタイプには向いている。
ミノリで始める場合の違い
ミノリの登録は無料で、メールアドレスがあれば最短5分で始められる。本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)をアップロードすると、レベル2以上のタスクに進める。確定申告向けの年間税務ステートメントもダッシュボードからダウンロードできる。