時給1,850円の経費精算派遣を副業にしようとして、3ヶ月目に諦めた。理由はシンプルで、東京の経費精算派遣は月〜金・9時〜18時のオフィス常駐型がほぼ全てで、本業のある会社員が応募できない。最終的に在宅の業務委託に切り替えて月48,000円の副収入を作った28歳IT営業、本業持ちの会社員(副業)の記録。
派遣経理の時給は東京で1,950〜2,050円が相場。経費精算だけの切り出しでも1,700〜1,850円ラインで募集がある。この数字だけを見て「副業で月10万円いける」と勘違いしたのが最初の落とし穴だった。
経費精算の派遣がなぜ副業に組み込めないか
経費精算の派遣業務は、具体的には以下のタスクで構成される。
- 社員から提出された経費申請の内容確認
- 領収書・インボイス番号・勘定科目の突合
- 経費精算SaaS(楽楽精算・TOKIUM経費精算など)の承認ワークフロー処理
- 月次の仮払い・立替金の締め処理
このうち後半の『承認ワークフロー処理』と『月次の締め』は、他部署の営業日に依存する。つまり平日昼間にリアルタイムで他の社員とやり取りする前提だから、夜間・週末の副業では物理的に成立しない。派遣元のカウンセラーも『経費精算は夜間・週末の募集はありません』と断言した。
副業会社員の『3択』比較表
副業で経費精算系の仕事をするなら、派遣ではない形にする必要がある。3択を並べて比較した結果。
| 選択肢 | 時給/単価 | 本業両立 | 会社バレリスク | 月収見込 |
|---|---|---|---|---|
| 登録型派遣(日中常駐) | 1,850円 | × | 高(2重給与) | 0円(物理的に不可) |
| 紹介予定派遣→転職 | 1,850円→年収400万 | ×(本業辞める) | 退職すれば無関係 | 転職の話 |
| クラウド業務委託(在宅) | 1,200〜1,800円 | ◎ | 低(雑所得扱い) | 3〜6万円 |
在宅クラウドで経費精算補助・領収書入力・インボイス番号チェックのタスクをこなすと、時給換算1,400〜1,800円前後。3択の中で本業と並走できるのは業務委託だけだった。
28歳営業職の2ヶ月と3ヶ月目
副業を始めた動機は、本業の営業インセンティブが月10〜30万円とブレるため、固定の副収入を作りたかったこと。
Before: 派遣案件を探していた2ヶ月間
| 週 | 行動 | 結果 |
|---|---|---|
| 1週目 | 派遣会社3社に登録 | 全社で副業不可 |
| 2週目 | 夜間案件を検索 | 経費精算案件ゼロ |
| 3週目 | 土日案件を検索 | 倉庫系のみ(職種違い) |
| 4週目 | 紹介予定派遣を提案される | 転職前提で断念 |
| 5-8週目 | 派遣を諦めて別の案件を探す | 時間をロス |
2ヶ月で応募はゼロ、副収入はゼロ。派遣を外して業務委託を探すまでの試行錯誤で、8週間を費やした。
After: 在宅業務委託に切り替えた3ヶ月目
| 曜日 | 行動 | 収入 |
|---|---|---|
| 月〜金 | 本業9-20時 | (本業給与) |
| 月 | 夜2時間・領収書仕訳入力 | 2,800円 |
| 火 | 夜2時間・インボイス番号チェック | 2,800円 |
| 水 | 夜2時間・経費精算承認の補助作業 | 3,200円 |
| 木 | 夜2時間・月次レポート入力 | 2,800円 |
| 金 | 休み | 0円 |
| 土 | 3時間・まとめ納品 | 3,000円 |
週14,600円×4週で月58,400円の粗収入。手数料を引いた実入りが約48,000円。派遣を諦めた3ヶ月目に、この水準で落ち着いた。
3つの失敗パターン
パターン1: 派遣会社3社を回る前に『派遣は副業不可』の調査をサボった
最初に派遣会社3社(パーソルテンプスタッフ、スタッフサービス、パソナ)に登録して、スキルシートを3回書いて面談を2回受けた。すべて『副業では使えない』と言われた。登録前に派遣法の基本構造と『日中常駐』の原則を調べていれば、この4週間は別の副業開拓に使えた。
パターン2: 紹介予定派遣を『副業扱い』で応募しかけた
経費精算の紹介予定派遣は、最大6ヶ月の派遣期間後に正社員化する制度。派遣期間中から本業と並行することはできず、応募した時点で本業を辞める前提になる。28歳で転職を検討していなかった自分にとっては意味のない選択肢で、応募書類を書く時間を丸ごと無駄にした。
パターン3: 業務委託先の手数料を確認せずに契約した
最初に契約した業務委託プラットフォームは手数料20%。月58,400円の粗収入から11,680円を引かれて、手取りが約46,720円になった。別のプラットフォームに切り替えて手数料10%台のところを選ぶと、同じ稼働で手取りが月53,000円前後に上がる。副業の場合、手数料率は時給交渉と同じくらい重要だった。
この仕事が向かない人
経費精算の派遣は、以下のような本業持ちの会社員(副業)には向かない。
- 本業を絶対に辞めない(派遣は日中常駐で物理的に両立不可)
- 会社に副業をバレたくない(派遣は給与所得なので住民税で発覚しやすい)
- 週末・深夜だけ稼ぎたい(経費精算の派遣案件は日中のみ)
- 簿記未取得・経理未経験(派遣経理は簿記3級以上が実質条件)
- 年間20万円以内の雑所得で済ませたい(派遣の給与は調整が効かない)
逆に「本業を辞めて経理職に転職したい」という28歳前後なら、紹介予定派遣の経費精算案件が転職の入口として機能する。
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