「扶養の範囲で働きたいが、いくらまで稼げるのか」。この逆算から始めた。扶養130万円の壁を意識した場合、月収換算で108,333円まで。週12時間・時給1,350円の場合は月64,800円で、余裕を持って扶養範囲内に収まる。
33歳、未就学児ママ。子供が3歳で保育園に通っている。保育園の送迎(7:30〜8:00・17:00〜17:30)の合間に稼働できる時間を計算し、週12時間のデータ入力派遣を設計した。
扶養の壁の逆算(2026年版)
| 扶養の種類 | 年収上限 | 月収換算 | 影響 |
|---|---|---|---|
| 103万円の壁(所得税) | 103万円 | 85,833円 | 所得税の配偶者控除が満額適用。超えると本人に所得税が発生 |
| 130万円の壁(社保) | 130万円 | 108,333円 | 配偶者の健康保険・年金の扶養から外れる。超えると自分で加入が必要 |
| 150万円の壁(配偶者特別控除) | 150万円 | 125,000円 | 配偶者特別控除の満額適用ライン |
週12時間・時給1,350円で計算:
- 月収:1,350円×12時間×4.3週≒69,660円(月収ベース)
- 年収換算:69,660円×12ヶ月≒835,920円
年収835,920円は103万円・130万円の壁どちらも下回る。扶養内での稼働が可能。
実際の週12時間の配分設計
| 曜日 | 稼働時間 | 時間帯 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 月 | 2.5時間 | 9:00〜11:30 | 保育園送迎後・昼食準備前 |
| 火 | 2.5時間 | 9:00〜11:30 | 同上 |
| 水 | 休み | − | 買い物・家事集中日 |
| 木 | 2.5時間 | 9:00〜11:30 | 同上 |
| 金 | 2.5時間 | 13:00〜15:30 | 午前は子供の病院を入れることもあるため午後に |
| 土日 | 休み | − | 家族時間 |
週4日×2.5時間=週10時間。1日多い週は12時間になる計算。月収は実際の稼働実績により変動する。
保育園との両立スケジュール(1日の実例)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 7:00 | 起床・子供と朝食 |
| 7:30〜8:00 | 保育園送迎 |
| 8:00〜9:00 | 家事(洗濯・掃除)整理 |
| 9:00〜11:30 | データ入力稼働(2.5時間) |
| 11:30〜12:30 | 昼食・休憩 |
| 16:30〜17:00 | 保育園お迎え準備 |
| 17:00〜17:30 | 保育園お迎え |
| 17:30以降 | 子供との時間・夕食準備 |
9:00〜11:30の集中稼働が1日の作業ブロック。子供の登園が早い日は9:00前から始められる。
夫の扶養手当との調整
夫の会社が「配偶者手当」を支給している場合、妻の年収が一定額を超えると手当が廃止されるケースがある。会社によって基準が異なり、「103万円以下」「130万円以下」「150万円以下」のどれかが多い。
確認事項:
- 夫の就業規則または人事部に「配偶者手当の支給条件」を確認する
- 配偶者手当の月額を把握する(例:月1万円)
- 自分の稼働量による年収増加と、手当廃止のデメリットを比較する
月64,800円×12ヶ月=年収777,600円は、「103万円以下」の基準であれば配偶者手当を維持できる場合が多い(条件は会社による)。
月収推移(5ヶ月)
| 月 | 時給 | 月稼働時間 | 月収 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 1,200円 | 40時間 | 48,000円 |
| 2〜3ヶ月目 | 1,200円 | 44時間 | 52,800円 |
| 4ヶ月目 | 1,350円 | 48時間 | 64,800円 |
| 5ヶ月目 | 1,350円 | 48時間 | 64,800円 |
4ヶ月目に案件更新のタイミングで時給が改定された。担当者から「より時給の高い案件に変更できます」と提案を受けた。
3つの失敗パターン
パターン1: 子供の発熱・保育園のイベントで稼働計画が崩れた
月の初めに「週12時間稼働」を計画したが、子供の発熱2日・保育園イベント1日で計画通りに稼働できなかった。月収が想定より6,000円以上下がった。「予備の稼働日」を月に2〜3日設定しておくか、発熱時には夜間に稼働する補完プランが必要だった。
パターン2: 「扶養の計算」を確認せずに稼働時間を増やした
「もっと稼ぎたい」と4ヶ月目に週20時間に増やしたところ、年収換算で「130万円を超える可能性が出てきた」と気づいた。年収管理は月単位でこまめに計算することが必要。
パターン3: 週12時間の案件を探すのに時間がかかった
「週12時間以内」という条件は、多くの派遣案件の「週20時間以上」という設定と合わない。担当者に「週12時間・2.5〜3時間/日の案件を探してほしい」と具体的に伝えてから紹介精度が上がった。最初から具体的な数字で希望を伝えることが必要。
この仕事が向かない人
- 子供の急な発熱や保育園クローズ時に代替の預け先がない人(稼働計画が頻繁に崩れると収入が安定しない)
- 夫の配偶者手当が「103万円以下」要件で月1.5万円以上ある人(稼ぐより手当を守る方が得な場合もある)
- 週12時間の稼働では目標月収に届かない人(週20時間以上の稼働が必要になると社保加入条件に接近する)
ミノリで始める場合の違い
ミノリはタスク単位での稼働なので、「今週は子供が熱を出したから2タスクのみ」という調整が自由にできる。扶養管理のために年間収入を計算したい場合、ダッシュボードで年間の稼働金額を確認できる。税務ステートメントも出力できるため、扶養の確認に使える。