テンキー速度150打/分から300打/分に到達するまで3ヶ月かかった。体調の良い日は1日90分練習できた。悪い日はゼロだった。平均すると月20日×45分=月900分の練習で3ヶ月、合計2,700分(45時間)。
29歳、慢性疾患を抱えている。1日のうち体調が安定しているのは昼から夕方の4〜5時間程度で、通院日(週1回)はほぼ作業できない。長時間の外出が難しいため、在宅の派遣データ入力が唯一の収入手段だ。テンキー速度は収入に直結する。速度が上がれば同じ時間で処理できる件数が増え、時給が上がる案件にも手が届く。
テンキー速度と時給帯の実態
派遣会社の担当者から聞いた目安と、実際の案件経験から見えてきた対応関係はこうだ。
| テンキー速度 | 案件の印象 | 時給目安 |
|---|---|---|
| 150打/分以下 | 「基本操作あり」の最低ライン。選べる案件が少ない | 1,050〜1,200円 |
| 200〜250打/分 | 「テンキー操作可」で案件の幅が広がる | 1,200〜1,350円 |
| 300打/分以上 | 「テンキー優遇」案件に届く。BPO系の集計業務も対象 | 1,300〜1,500円+ |
自分がスタートした150打/分は「なんとか動かせる」程度。これを300打/分に上げることで、月収が30,000円から56,000円に上がった(月稼働時間は変えずに)。
3ヶ月の練習ログ(体調の波込みで)
1ヶ月目:正確率を固定する
最初の1ヶ月は速度を上げない。「間違えないこと」を最優先に設定した。
| 週 | 体調良好日 | 練習時間/日 | 測定速度 | 正確率 |
|---|---|---|---|---|
| 1週 | 4日 | 30〜45分 | 160打/分 | 91% |
| 2週 | 3日 | 40分 | 168打/分 | 93% |
| 3週 | 5日 | 45分 | 177打/分 | 94% |
| 4週 | 4日 | 45分 | 185打/分 | 95% |
通院日(週1回)は完全にオフ。体調不良の日も無理しなかった。「やれない日にやらないこと」が継続のコツだと1ヶ月で分かった。
2ヶ月目:速度の上積みフェーズ
正確率が95%以上で安定したのを確認してから速度を意識した。「1週間ごとに+15打/分を目標にする」ルールを設けた。
| 週 | 体調良好日 | 測定速度 | 正確率 |
|---|---|---|---|
| 5週 | 4日 | 201打/分 | 95% |
| 6週 | 3日 | 218打/分 | 94% |
| 7週 | 5日 | 236打/分 | 96% |
| 8週 | 4日 | 251打/分 | 95% |
250打/分超えで「テンキー操作可」案件のスコープが広がり、担当者から別の案件を打診された。
3ヶ月目:300打/分への最終段階
| 週 | 体調良好日 | 測定速度 | 正確率 |
|---|---|---|---|
| 9週 | 3日 | 268打/分 | 95% |
| 10週 | 4日 | 283打/分 | 96% |
| 11週 | 5日 | 297打/分 | 95% |
| 12週 | 4日 | 311打/分 | 96% |
300打/分到達。
左利きの速度設計メモ
自分は左利きで、テンキーは右手での操作が標準。最初は右手で練習したが、利き手ではないため感覚がつかみにくかった。2週間後に「左手テンキー用キーボード」の存在を知り、左手対応テンキーに切り替えた。
| 環境 | 速度(2週目) |
|---|---|
| 右手標準テンキー | 168打/分 |
| 左手対応テンキー(切替後) | 201打/分 |
切替直後から速度が+33打/分上がった。利き手に合わせたデバイス選択は速度向上に直結する。
3つの失敗パターン
パターン1: 体調不良日に「遅れを取り戻そう」と無理した
3週目の体調不良日に「昨日できなかった分」として練習した。翌日の体調が明確に悪化した。慢性疾患がある場合、無理した翌日の影響は通常の人より大きい。体調不良日はゼロを貫くことが最終的なペースを守る。
パターン2: 速度だけ練習してテンキー以外の入力も必要な案件を受けた
テンキー300打/分になった後、「テンキー優遇」の案件を受けたところ、業務の半分はキーボードでの住所・氏名入力だった。テンキー速度と和文タイピング速度は別物で、キーボード入力速度は90文字/分程度しかなく、後者の業務でスピードが落ちた。
パターン3: 通院日の収入ゼロを考慮せず目標収入を設定した
月20万円を目標に設定したが、週1回の通院日(月4日)は作業できないため稼働日は実質20日。1日の作業時間も2時間程度。20日×2時間×時給で計算すると、時給1,300円でも52,000円/月が上限だった。体調の制約を織り込んだ現実的な目標設定が必要。
この仕事が向かない人
- 月収の上限を制約なく伸ばしたい人(体調の波がある場合、稼働時間に上限が生じる)
- テンキー入力の単調な繰り返しに耐えられない人(数字を打ち続ける作業が本質)
- 納期や締め切りのプレッシャーに敏感な人(体調不良でも締め切りは動かない案件がある)
ミノリで始める場合の違い
ミノリは5段階のワーカーレベルを採用していて、最初はタスク0件のレベル1から始めて、品質スコアと完了数に応じてレベル2(10件以上)→ レベル3(50件以上)→ ... と段階的に上がる。体調に波がある場合でも、自分のペースでタスクを積み上げることができる。レベルが上がると受注できるタスクの単価帯も広がる。