データ入力派遣では、派遣先企業による「面接」は労働者派遣法第26条6項で禁止されています。就業前に行われるのは「職場見学」または「顔合わせ」です。とはいえ印象で就業可否が左右される実態はあるため、事前準備が採用率を大きく左右します。
派遣先面接が禁止されている理由
派遣スタッフの雇用主は派遣元(派遣会社)です。派遣先には選考権がないため、以下の行為が禁止されています。
- 事前面接
- 履歴書・職務経歴書の提出要求
- 年齢・性別を指定した人選
違反した場合は派遣先・派遣元ともに指導対象となります。実際に行われる職場見学は、業務内容や職場環境を派遣スタッフが確認する場として位置付けられています。
職場見学でよく聞かれる質問と答え方
法律上は「派遣スタッフを特定する質問」はできませんが、業務適性の確認として以下が話題になります。
| 質問例 | 答え方のポイント |
|---|---|
| これまでの事務経験を教えてください | 前職の具体的な業務と処理件数を数字で伝える |
| Excelの使用経験は? | 使える関数と活用シーンを1〜2つ具体化 |
| 通勤時間はどれくらいですか | ドアトゥドアの分数を正確に答える |
| 長期で働けますか | 契約期間と自分の希望を重ねて答える |
NG回答は「何でもできます」「特にありません」です。具体性に欠けると派遣先の不安材料になります。例えば「前職では1日300件の請求書入力を担当し、月次エラー率0.2%でした」のように数字で伝えると説得力が出ます。
職場見学時の服装・持ち物
派遣先の業種で許容範囲が異なりますが、基本は以下です。
- 服装:オフィスカジュアル〜スーツ。黒・紺・グレー系のジャケット着用が無難
- 持ち物:筆記用具・メモ帳・派遣元から渡される資料・交通費
- 身だしなみ:髪は顔にかからないよう整える、アクセサリーは控えめに
- 到着時間:15分前に最寄り到着、5分前に派遣元担当と合流
派遣元の営業担当が同席するのが一般的です。当日の動き方は事前に営業担当と打ち合わせておきます。
逆質問で差をつける3つのポイント
職場見学の終盤で「何か質問はありますか」と聞かれます。ここで業務への理解度が見られます。
- 「1日の処理件数の目安は何件ですか」
- 「使用するシステムやツールを教えてください」
- 「質問は誰に聞くフローが一般的ですか」
NG質問は時給・残業代・休暇の話題です。これらは雇用主である派遣元と契約時に確認する内容で、派遣先に尋ねると違和感を持たれます。業務理解に絞った質問で、前向きな姿勢を示してください。